お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / ルッジェーロ・リッチ
・タイトル / メンデルスゾーン&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲
・型番 / 英DECCA/SXL 2006/ステレオ/ED1ラベル(ラベル左上に”ORIGINAL RECORDING BY~”記載)
■参考買取価格 / ¥5,000
ルッジェーロ・リッチ(Ruggiero Ricci、1918年〜2012年)は、アメリカ出身の世界的ヴァイオリニストです。少年期から天才として注目され、10歳でリサイタル・デビューを果たしました。特にパガニーニ作品の解釈と演奏において圧倒的な存在感を示し、1947年には《24のカプリース》を世界で初めて全曲録音しました。その演奏は「20世紀のパガニーニ」とも称されるほど高く評価されています。生涯に500点を超える録音を残し、世界各国で演奏を行いました。晩年にはジュリアード音楽院やモーツァルテウムなどで後進の指導にも尽力し、演奏家としても教育者としても大きな足跡を残しました。
本日ご紹介のレコードは「ルッジェーロ・リッチ / メンデルスゾーン&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲」です。
ルッジェーロ・リッチによるメンデルスゾーンとブルッフのヴァイオリン協奏曲集は、20世紀を代表する名ヴァイオリニストのひとりである彼の卓越した技巧と豊かな音楽性が堪能できる名盤です。特にリッチの確かなテクニックと情熱的な表現は、両作品のロマン的な性格と叙情性を際立たせています。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲では、透明感のある音色と細やかなニュアンスで旋律を美しく歌い上げ、第一楽章の有名な主題から終楽章の軽やかな展開まで一貫して品位のある演奏を聴かせます。一方、ブルッフの協奏曲第1番では、より深みのある音色と雄弁なフレージングによって、感情豊かなドラマが描かれています。伴奏には実力派のオーケストラと指揮者が起用されており、ソロとのバランスも良好。名曲を再発見させてくれるような、丁寧かつ力強いアプローチが魅力です。ヴァイオリンの魅力を存分に味わいたい方におすすめの一枚です。
本日ご紹介の盤は1958年8月27日にDeccaから発売されたLP盤です。
後年に後発盤が数枚でていますが、本盤は再初期盤のため大変希少で中古市場の価格は高騰傾向です。
セタガヤレコードセンターでは、ルッジェーロ・リッチ / メンデルスゾーン&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥5,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。