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優秀録音の世界 – 第30回 ムラヴィンスキー/チャイコフスキー/交響曲第5番

オーディオ愛好家、とりわけリファレンス・ディスクにLPを選択される方を虜にし続ける優秀録音盤。 弊社の買取で入荷したクラシックLPを中心としたタイトル、そして長岡鉄男氏推薦盤やTASリスト掲載のLPレコードをご紹介して参ります。

レーベル:独DGG(グラモフォン)
作曲家/タイトル:チャイコフスキー/交響曲第5番
指揮:ムラヴィンスキー

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮によるチャイコフスキーの交響曲。
4から6番までの後期交響曲を独DGGから発表しましたが、今回は5番をご紹介。

ムラヴィンスキーは1903年ロシア帝政期のサンクトペテルブルクに生まれ、1930年代にはサンクトペテルブルク・フィルハーモニアを本拠地とする、当時低迷していたレニングラード・フィルの常任指揮者に招待され、圧倒的なカリスマ性で立て直し50年にも渡るレニングラード・フィルとの関係は続いていきました。

1960年、生涯1度きりとなったイギリス公演の際に、ロンドンはウェンブリーのタウンホールにて交響曲第4番を録音。その後、ウィーンへと渡り、ウィーンのムジークフェラインザール(楽友協会ホール)にて第5番と第6番を録音しました。

今回ご紹介する第5番は、レニングラード・フィルのまるで軍隊のように一糸乱れぬ演奏、そして音盤から感じられるゾッとするほどの緊張感。
当時世界的にも最高水準だった独グラモフォン社の技術と、ムジークフェラインザールの木質的で暖かな響きが合わさった素晴らしい優秀録音となっております。

ちなみに1956年の渡欧時もチャイコフスキーの後期交響曲から5番と6番を録音しましたが、その時はモノラルでの録音となっております。

今回お譲り頂きましたのは、最初期の文字のみのジャケットではありませんが赤ステレオジャケット、そしてラベルはALLE HERSTELLER盤です。

レコードのラベル中央にステレオロゴ、ラベルを囲むようなチューリップのデザイン、そして著作権に関する記述を意味する【ALLE HERSTELLER~】が時計で言う1時頃に記載されているラベルが初版と言われております。
弊社では赤ステレオALLE盤と呼んでおります。

今回は第5番をご紹介させて頂きましたが、第4番は勿論、第6番も素晴らしい優秀録音作品です。
またお譲り頂きました際に改めてご紹介させて頂きます。