お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / ピエリーノ・ガンバ
・タイトル / ロッシーニ:序曲集
・型番 / 英DECCA/SXL 2266/ステレオ/ED1ラベル(ラベル左上に”ORIGINAL RECORDING BY~”記載)
■参考買取価格 / ¥8,000
ピエリーノ・ガンバ(Pierino Gamba)は、イタリア出身の指揮者で、類まれな“神童”として名を馳せた人物です。1936年生まれ、幼い頃から音楽的才能を発揮し、わずか9歳で本格的な指揮デビューを果たしました。その早熟ぶりは多くの注目を集め、戦後クラシック界において話題の中心となった存在でもあります。
ガンバは、若き日の録音でも卓越したリズム感と明晰な構築力を持ち、特にイタリア・オペラやベートーヴェン、ロッシーニの作品で高い評価を得ました。Deccaレーベルからリリースされたロンドン交響楽団との録音、例えばベートーヴェンの交響曲全集などは、その若さを感じさせない完成度の高さで今なお語り継がれています。
本日ご紹介のレコードは「ピエリーノ・ガンバ / ロッシーニ:序曲集」です。
本作は1955年にロンドンのキングズウェイ・ホールで録音された作品です。
少年時代に指揮者デビューを果たした早熟の才人、ピーター・ガンバは、10代のうちから名門デッカに録音を残していました。そのガンバによるロッシーニ序曲集は、知る人ぞ知る名演として高く評価されています。本盤に収められた演奏は、理想的なロッシーニ像を体現しており、キビキビとしたテンポで颯爽と進みながらも、曲ごとの表情を巧みに描き分けています。ロッシーニ特有の陽気さと才気が存分に引き出され、聴いているだけで元気が湧いてくるような一枚です。
とりわけ冒頭の「泥棒かささぎ」では、伸びやかで爽快な表現が光り、イタリア・オペラの魅力があふれています。1957年のステレオ初期録音ながら、デッカならではの優れた録音技術が活かされており、チェロの瑞々しい響きや小太鼓の明瞭なバランス感など、オーディオ的にも魅力のある内容です。
当時はトスカニーニ、セル、ジュリーニ、アバドといった大指揮者たちの名盤に埋もれてしまい、ガンバ盤を手に取る機会を逃していた方も多いかもしれません。しかし今回、「DECCA SOUND ANALOGUE YEARS」に収録されたことで、ようやくその価値が再評価されています。若きガンバの写真からも感じられるフレッシュな才能と、当時の録音スタッフの見事な仕事ぶりが合わさった、音楽的にも音響的にも楽しめる逸品です。
本盤は1961年にイギリスのDeccaから発売されたLPです。
発売から半世紀以上経過し、大変希少なため入手するのは大変難しく中古市場の価格は高騰しています
セタガヤレコードセンターでは、ピエリーノ・ガンバ / ロッシーニ:序曲集を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥8,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。