オーディオ愛好家、とりわけリファレンス・ディスクにLPを選択される方を虜にし続ける優秀録音盤。 弊社の買取で入荷したクラシックLPを中心としたタイトル、そして長岡鉄男氏推薦盤やTASリスト掲載のLPレコードをご紹介して参ります。
レーベル:日AUDIO LAB
タイトル:ピアノ・リサイタル
演奏:ルドルフ・フィルクスニー
邦人オーディオ評論家である菅野沖彦氏(弟はジャズ・ピアニストの菅野邦彦氏)が録音を手掛けた国産レーベルのオーディオ・ラボ。
猪俣猛氏や八代一夫氏は勿論、弟である邦彦氏らのジャズ作品は勿論、宮沢明子氏やハンス・カンらクラシック作品もカタログとして多く残っております。
今回ご紹介するのは、ヤナーチェクの下で学んだチェコのピアニスト、ルドルフ・フィルクスニー(現在の表記ではチェコ語本来に近いフィルクシュニーと記載される事が多いです。)
RCAやCOLUMBIAを始め、数々の名演を遺したフィルクスニーですが、1978年の初来日以降、度々来日し、日本録音も数枚発表しております。
今作ルドルフ・フィルクスニー・ピアノ・リサイタルは、菅野沖彦氏とのタッグにより実現したニューヨーク録音。
1979年、場所はニューヨークのホーリー・トリニティ教会。
デジタル期直前の優秀録音は鮮烈さを売りにしていた作品が主流となっていましたが、本作は他のAUDIO LAB作品とは異なる質感ではありますが、見事な手腕により実在感のある衒いのない優れた録音となっております。