●Gigi Gryce (alto saxophone), Idrees Sulieman (trumpet), Mal Waldron (piano), Julian Euell (bass), Arthur Edgehill (drums)
Mal Waldronは、1950年代中ごろにCharles Mingusのバンドで『Pithecanthropus Erectus』含む作品に参加し、ピアニストとしての頭角を現します。その傍ら、自身のグループを結成し、Prestigeにファースト・アルバム『Mal-1』(PR7090, 1957年)を録音しました。Jackie McLeanによってPrestigeに紹介されたMalは、自身のリーダー作以外にもハウス・ピアニストとしても数多くのレコーディングに参加しました。Jackie McLeanの諸作はもちろん、Coltrane等の作品にも参加、その中で後にスタンダードとなる「Soul Eyes」も作曲されました。また、この時期にはBilly Holidayの伴奏者としても彼女が亡くなるまで活動をしていました。1960年代初頭に重度の薬物中毒に陥り活動を中止。回復後の1960年代半ば以降はヨーロッパにその活動を移しました。
Mal Waldronのファースト・リーダー・アルバム。スタンダードの「Yesterdays」のカヴァーでは、ベースを主体としたアレンジで、ドラムも拍子をとるためだけのハイハット、Malのピアノですらまともに入ってくるのが3分ころからという異質なアレンジ。Malは2曲のオリジナルを提供し、「Dee’s Dilemma」は4ビートとワルツを行き来します。既にMalらしい陰影さをもったサウンドを聴くことができます。
<初版オリジナル判別ポイント>
○レコード
・黄NYCラベル
・RVG刻印
・深溝
○ジャケット
・コート
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