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【雑記第5回】名門RIVERSIDEの最終作『499』- 前編

ジャズの3大レーベルと呼ばれる「Blue Note」「Prestige」「Riverside」。
その内、Riversideのモダン・ジャズ・ラインは200番台から始まり、その冒頭を飾ったのはThelonious Monkの「Plays Duke Ellington」。当時まだPrestigeとの契約が残っており、更にはPrestigeに借金まで負っていたMonkですが、Riversideオウナーの一人でプロデューサーのOrrin Keepnewsがその借金を肩代わりしてまで、Monkをレーベル第一弾アーティストとして迎えたのでした。ではRiversideのカタログにおける最後のリリースは誰の作品でしょう。

Riversideのモダン・ジャズ・ラインの第一弾を飾ったThelonious Monk / Plays Duke Ellington

そしてRiversideの最終作となったThe Cannonball Adderley Sextet / Cannonball In Europe!はなぜか本国アメリカでは発売されず…

Riversideの499番”The Cannonball Adderley Sextet / Cannonball In Europe!”、それはRiversideにおける最後のリリース作でありながら、本国アメリカでは発売されませんでした。62年の夏、ヨーロッパ・ツアーに向かったAdderley一行はベルギーの郊外で行われたコンプレン・ラ・トゥール・ジャズ・フェスティヴァルに参加、その時の様子を録音したのがこの”Cannonball In Europe!”です。本作は海外ではオランダ、フランス、イギリスでリリースされ、それぞれの型番号は「RM 499」「RM 499」「RLP 499」と本来のRiversideにおける型番号であるはずのところの「499」を踏まえた数字が割り振られています。実はいわゆる「ペラジャケ」期に日本でもリリースされており、その際の型番号は「SR 7801」ですが、スタンパー番号は「RS 9499」となっており、やはり「RS(Riversideのステレオを表すプリフィックス)9(ステレオを表す9) 499(型番号)」とルールの逸脱は見られません。従ってリリース元の国々が「Riversideの499番が余ってるから使ったろ」という事は考えられず、本家Riversideからの指示があり、そしてアメリカでも発売予定であったと考えるのが妥当かと思います。それではなぜ…。

後半に続く

こちらはオランダ盤のセンターラベル。型番は「RM499」となっています。

こちらは国内盤の「ペラジャケ」。珍しい帯付きです。

(すみません、ちょっと話題が逸れてしまっても宜しいでしょうか。日本盤は「RS 9499」、ヨーロッパ各国は「RM」もしくは「RLP 499」ということでステレオ盤でのリリースは日本のみ。日本ではステレオが好まれていたのでしょうか。この辺りを掘り下げても面白いかもしれません。)