SFX-7266/日本フォノグラム/帯付
買取価格17,000円
ジャンル: ロック
子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
1970年に発表されたブラック・サバスのセカンド・アルバムは、我が国でも同年に日本フォノグラムからリリースされました。こちらは帯付きの完品ならば高額査定が期待できる代物です。
ところで、この帯を見てみるといくつか面白いことに気付きます。ブラック・サバスといえばVERTIGOレーベルというのが即座に浮かぶと思いますが、まさに帯上部におなじみの渦巻レーベル・ロゴが描かれています。ところがレコード盤を確認してみると、ラベルはPHILIPSになっているのです。じつは日本でVERTIGOラベルが使用される始めるのは72年からなので、それを知らないと少し困惑してしまうかもしれません。
つぎに帯の下部へと目を移すと定価が表記されていますが、この価格が2種類あるので注意が必要です。もともとは「¥1,950」なのですが、なかには「¥2,000」とシールで訂正されているものも存在します。この違いによっても査定金額に多少の差が出るので、気に留めておいてください。ちなみにファースト・アルバム『黒い安息日』初回盤においても、ラベルと定価の件は同様です。
つづいて惹句に注目してみると「ヘヴィー・サウンド・ロックの最高峰、ブラック・サバスの第2弾」と書かれています。興味深いのはこの時点では「ハード・ロック」という単語が使用されていないことです。ハード・ロックがいつ生まれたのかには諸説ありますが、少なくとも本作発売当時の日本において、この言葉がまだ一般化していなかったことの一つの証左にはなるのではないでしょうか。
なお74年の再発盤の帯に書かれた謳い文句は「ブラック・サバスの名を不動のものとした、ロック史上に残る傑作!!」。ここでもまだ「ハード・ロック」が登場していないのが不思議な気もしますが、4年の間でロック史における本作の評価が確立したことを伺わせる、力強い惹句であることはなかなか感慨深いです。