メニュー

期間限定レコード30%アップキャンペーン
期間限定レコード30%アップキャンペーン

【レコード見聞録】第3回:ザ・フー初期のアルバム・ジャケット・デザイン違いあれこれ

英国で沸き起こった60年代のビート・バンド・ブーム。
やがて米国、そして日本をも席巻していくブームの中で、色々なプロダクトが各国違いで登場しています。その中でザ・ビートルズを別格とすれば、「ザ・フー(The Who)」の初期3作品は、プロダクトのアルバム・ジャケットの違いだけを見ても、そのヴァリエーションの多さを楽しむことができ、タイトル違いというのもあったりして、コレクター心をくすぐられる作品群です。
今回は、そんなザ・フーの初期3作品のアルバム・ジャケットの違いについてご紹介いたします。

マイ・ジェネレーション

衝撃と呼ぶに相応しい英国オリジナル発売65年のファーストです。何が衝撃的って
①そのサウンドの物凄さ(全員がリード楽器のように自己主張してるみたい!)
②オリジナル楽曲のかっこ良さ(これはピート・タウンジェンドの力ですね)。

オリジナル・デザイン

The Who / My Generation
プレス:UK
リリース:1965
型番:LAT.0616
レーベル:Brunswick
モノラル盤

モッズ・バンドとして売り出そうというマネージメントの狙い通りのスタイリッシュなデザインですね。英国初回盤モノラルは状態が良ければかなりのプレミアです。

デザイン違い : 日本盤

ザ・フゥー / マイ・ジェネレーション
プレス:日本
リリース:1966
型番:SDL-10271
レーベル:Decca

これはかなり大胆というか、帯のバンド名表記まで独自解釈(苦笑)。メンバー4人が小さいマルの中で、可愛い女の子(誰?Who?)が大写し。でも世界にひとつだけのデザインなので物凄いプレミアが付いてます(帯付きだと更にプレミア度があがります)

デザイン違い:US盤

The Who / My Generation
プレス:US
リリース:1966
型番:DL-4664
レーベル:Decca
モノラル盤

これまた独自デザイン。英国からやって来たぜ!と主張したかったのか、ロンドン・タワーの下に佇むメンバー4人。モッズというより完全に不良っぽい(実はこっちの方が実態に近いかも?)。米国初回盤モノラルはそこそこのプレミアです。

ア・クイック・ワン

英国オリジナルはモノラル、ステレオで66年発売。今作に限って民主主義を採り入れメンバー4人が作曲し、歌も歌ってます。喧嘩ばかりしてた彼らなりのバランス感覚でしょうか。でも、やっぱり圧倒的にピートの曲がかっこいい!んですけどね。

オリジナル・デザイン

ザ・フー / ア・クイック・ワン
プレス:日本
リリース:1980
型番:MPX-4018
レーベル:Polydor

今回は日本盤も英国オリジナルに倣って発売されてます。英国初回のモノラル盤はそこそこのプレミアが付いてますが、日本盤も帯付き美品であればそれ以上のコレクターズ・アイテムです。

タイトル違い : US盤

The Who / Happy Jack
プレス:US
リリース:1967
型番:DL-4892
モノラル盤

米国盤はタイトル違いでの発売。ヒットしてたシングルの方に倣った、という事なのかな?。初回盤モノラルなら結構なプレミアムです。米国盤も後に英国と同じタイトルに変更されているのでそういう意味でも貴重ですね。

フー・セル・アウト

海賊ラジオ取締りがあったタイミングなので、それを意識して制作されたお遊び感覚満載なサード・アルバム。

オリジナル・デザイン

The Who / The Who Sell Out
プレス:UK
リリース:1967
型番:612-002
レーベル:Tracks

お遊び感満載の内容に相応しくメンバー4人のコスプレ写真も楽しいアルバム・アート・ワーク。ソング・ライターとヴォーカル、2人が表にレイアウトはまあごく当たり前の選択肢て事ですね。英国初回モノラルは結構なプレミアです。

デザイン違い:日本盤①

ザ・フー/ ザ・フー・セル・アウト
プレス:日本
リリース:1967
型番:SLPM-1394
レーベル:Polydor

またも日本のレコード会社が独自デザインを!ですが、今回はやや大人しいモッズ風のメンバー写真。キース・ムーンがど真ん中なとこがご愛嬌です。これも海外コレクター人気が高いプレミア盤です。

デザイン違い:日本盤②

ザ・フー/ ザ・フー・セル・アウト
プレス:日本
リリース:1980
型番:MPX-4019
レーベル:Polydor

表面のロジャーが裏にレイアウトされ、裏面のジョン・エントウィッスルを表面に。この組み換えは誰のアイディアなのか?そしてなぜなのか?は担当者のみぞ知るところ。これも独自デザインなのでそこそこのコレクターズ・アイテムです。

まとめ

果たしてどこまでバンド・メンバーがこういう変更を認識してるのか?わかりませんが、バンドの音楽自体も破格のキャラクターですし、ライブにおける楽器破壊パフォーマンスも含め、結構こういうお遊びを喜んで容認しそうな四人ではありますよね。この後はだんだんシリアス路線になっていくので、遊べたのもこの頃まで、という感じでしょうか・・・。

当店ではジャケットの違いはもちろん、プレス国やリリース年の違いを見落とさず、しっかりと査定いたします。
大切なコレクションの売却をご検討の際は、ぜひセタガヤレコードセンターにご相談ください。