お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / チョン・キョンファ
・タイトル / バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲
・型番 / 英DECCA/ED4(ラベル中央左側に五線譜/ナローバンド初出/英国プレス) 品番SXL 6721
■参考買取価格 / ¥3,000
チョン・キョンファ(1948年生まれ)は、韓国ソウル出身の世界的ヴァイオリニストです。幼少より才能を示し、9歳でソウル・フィルハーモニー管弦楽団と共演して注目を集めました。13歳で渡米し、ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。1967年にエドガー・レヴェントリット国際コンクールで優勝し、シカゴ交響楽団やニューヨーク・フィルとの共演を果たしました。1970年のロンドン・フェスティバルホールでのデビューが成功を収め、国際的評価を確立。その後、デッカやEMIなどで数多くの録音を行い、特にモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの協奏曲で高く評価されました。情熱的かつ緻密な演奏スタイルで知られ、教育者としてもジュリアード音楽院や梨花女子大学で後進の指導にあたり、韓国の音楽文化振興にも尽力しています。
本日ご紹介のレコードは「チョン・キョンファ / バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」です。
チョン・キョンファの無伴奏バッハは、内省的で神秘的な響きが魅力。重音の深みや堅牢な構造感が聴き手を引き込み、精神性の高い演奏がバッハの奥深さを伝えます。欧米勢の淡々とした造形とは対照的に、感情豊かでエモーショナル。ときに加飾や表現が過剰に感じられる場面もありますが、生きた感情が溶け込む「生物学的」なバッハとして強い印象を残します。録音も優秀です。
本日ご紹介の盤は1975年にDECCAから発売されたUK盤です。
同時期に世界各国盤が発売されていますが、本盤はその中でも評価が高く、
中古市場の価格は高騰傾向です。
セタガヤレコードセンターでは、チョン・キョンファ / バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥3,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。