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クラシックLPのラベル変遷 -UK DECCA篇-

オーディオ・マニア垂涎のステレオ初期盤、特に本国仕様の初版は現在でも人気のため高値で取引されております。
録音現場に立ち会ったエンジニアによって、より現場の音に近い状態でカッティングとプレスをされているためです。

とはいえ、どれがオリジナル・プレスか非常に分かりづらい。。。
ですので、今回より特に人気の高い英国重要レーベル盤のラベル変遷を3回に分けて紹介していきます。

第1回目は英国DECCAをご紹介。
アンセルメ、ショルティ、中期以降はキョンファやメータによる優秀録音で知られるこちらのレーベル。クラシックのみならず、THE ROLLING STONES等のロックやポピュラー等もリリースがありますが、クラシックに限定し、廃盤の観点で重要な初期プレスを中心に紹介していきます。

【モノラル期(型番LXT)】

1940代後半のSP盤末期、独自に開発したモノラル録音FULL FREQUENCY RANGE RECORDING(FFRR)にて徐々にシェアを拡大。
SP期より活躍する指揮者エーリッヒ・クライバーや女流チェリストであるザーラ・ネルソヴァ等、時期的にステレオ発売の無いタイトルは(勿論ですが)こちらがオリジナルとなります。

【ステレオ期(型番SXL)】

50年代後半のステレオ期、FULL FREQUENCY STEREO RECORDING(FFSS)が遂に登場します。
型番はLXTからSXLとなります。
SXL2000番台と6000番台がオーディオ・ファン人気とされております(勿論7000番台等にも人気作がございますが)

それぞれラベルの時期の呼称としてEDITION(エディション)を略し、ED何々、とクラシック・レコードをファンの方は呼んでいます。また、オリジナルプレスを【初出】と呼びます。

廃盤の視点で重要なステレオ録音期、それぞれの時期を順に解説していきます。

【ED1】

アンセルメの優秀録音群を始めとするオーディオ・ファン垂涎の作品がズラリ。
SXL2001番より始まる2000番台の全てと、6000番台の初期(恐らく6300番台初期辺り)はこのラベルが初出となります。
ラベル中央部を横断する帯(ワイドバンド)とラベル左上記載の【ORIGINAL RECORDING BY~】が特徴です。
余談ですが、箱入りの複数枚で構成される交響曲やオペラ等はラベルの色が紫となり、型番は【SET】となります。
こちら以降のラベルも同様です。

また、SXL2000番台の極初期のジャケットは、写真の様に青い矢印で囲まれた通称ブルー・バック・ボーダーと呼ばれ、ラベルがED1かつこちらのジャケットの場合、例外なく初出となります。

【ED2】

大体SXL6100番台後半位からSXL6368番まではこちらのラベルが初出となります。
見た目こそほぼED1同様ですが、左上の文字が【MADE IN ENGLAND BY~】と変更になっています。
また、センタースピンドルからやや外側に溝が刻まれています。

ED2が初出の作品は、アシュケナージとイッセルシュテットによるモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(SXL6353)
ケルテスによるブルックナーの交響曲第4番(SXL6227)等。

【ED3】

ED3はED2とほぼ同じですが、センタースピンドルから外側に刻まれていた溝が内側になっており、浅めに刻まれています。
SXL6369番から6448番までがこちらのラベルに該当します。
このED3までをラージデッカ、ワイドバンドと呼ばれています。
ED3初出の作品は、ブリテンによる自作自演の英国弦楽作品集(SXL6405)メータによるチャイコフスキーの序曲1812年(SXL6448)等。

【ED4】

SXL6449番以降がこちらのラベルとなりますが、例外としてギブソンによるディーリアスのピアノ協奏曲(SXL6435)イッセルシュテットによるベートーヴェンの交響曲第7番(SXL6447)はこちらのラベルが初出となります。

ラベル中央を横断する帯が狭くなり(ナローバンド)ラベルの大きさも小さくなります(スモールラベル)

ED4初出の人気作はキョンファによるバッハ無伴奏(SXL6721)や、メータによるスター・ウォーズ/未知との遭遇(SXL6885)等。どちらも素晴らしいオーディオ・ファイルです。

これ以降、7000番台近くからオランダプレスへと移行します。

以上が廃盤を見る上で重要なポイントとなります。
ED1が初出とされるタイトルは、ED2以降のラベル、すなわち再販盤となるとお値段が全く異なります。
特に多岐に渡るステレオ初期盤はより専門的な知識が必要となります。

クラシックのお買取のご相談は是非弊社にお任せ下さい。