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シュガーベイブ / Songs

NAL-0001 水色帯付/ライナー付/ELEC初版/NAL規格

買取価格20,000円

ジャンル: JAPANESE

子ジャンル: ニューミュージック/シティポップ

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

数種類あるシュガーベイブ『Songs』のレコードはどれもそれなりに市場人気が高いですが、とくに高額査定が見込めるのが、75年にELECレコードから発売された初回盤(規格品番NAL-0001)の、青色帯と歌詞カード(車のイラスト入り)が付属しているものです。
初回盤にはのちの再発盤とは異なるポイントがいくつかありまして、
・まずは帯と歌詞カードのデザインが違うこと。
・表ジャケットにELECのロゴマークが記されていること。
・裏ジャケには右上のNiagaraのロゴおよび枠外下部のレコード会社のクレジットがないこと。
・盤面ラベルが手違いによってピンクと白にセパレートされているうえに、バンド名が誤植で“SUGER BABE”となっており、さらにここにもELECのマークが記載されていること(76年盤のラベルは本来のピンク、81年盤では黄色)
などが初回盤の特徴です。

なお、2015年には発売40周年を記念して、最新リマスタリングで2枚組仕様の完全限定生産アナログ再発盤『Songs 40th Anniversary Ultimate Editon』がリリースされましたが、こちらは初回帯を模した青色帯とピンク・ラベルになっています。

余談ですが、本作のアートワークを手掛けた金子辰也は、このアルバムを手垢などで汚れてボロボロになるまで聴いてほしいという思いを込め、敢えて余白部分を大きく残したデザインにしたばかりか、初回盤のレコードジャケットには汚れの付きやすいザラっとした素材感の紙を指定したといいます。その思惑どおり、初回ELEC盤はジャケットの汚れや変色が目立つものが非常に多く(それだけたくさん聴かれたということでしょう!)、逆に今もジャケットが綺麗なまま保たれているものは大変貴重です。味わいの点では前者に軍配が上がりますが、査定額ではやはり綺麗な方が有利です。

シティ・ポップの源流に位置する作品にして、日本の音楽シーンにおいて初めて本当の意味での「良質なポップ・ミュージック」を実践した歴史的名盤でしょう。Niagaraオーナーでもある大瀧詠一のプロデュースや、大貫妙子や村松邦男の存在も大きいですが、やはり一番の原動力となっているのは山下達郎の膨大な知識と音楽センスでしょう。アメリカン・ポップスへの憧憬が生んだグッド・メロディーと、同時代のソウル~R&Bを咀嚼したリズム感やグルーヴ。きわめて洋楽テイストが濃厚ながら、そこにしっかりと日本語詞を乗せて歌ったことにも強いポリシーを感じます。当時のフォーク/ロック・シーンから異端扱いされたこともある意味で頷ける、恐るべき先見性と革新性に溢れた一枚です。

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