BLP1543/LEX/DG/FLAT/額縁 オリジナル
買取価格30,000円
ジャンル: ジャズ
子ジャンル: ブルーノート(1500番台)
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
モーター・シティ、デトロイトのジャズ・シーンで腕を磨きニュー・ヨークにやって来たギタリスト、ケニー・バレル(Kenny Burrell)。ブルー・ノートはいち早く彼のブルージーで洒脱なプレイに注目し、50年代に何枚も彼のリーダー・アルバムを企画、製作、発売しました。1枚目のリーダー・アルバム(『Introducing Kenny Burrell』)は同レーベル定番のフランシス・ウルフ(写真)、リード・マイルス(デザイン)に包まれて発売されましたが、この2作目でウォーホル・デザインが登場しました。
デトロイトから共にN.Y.にやって来たトミー・フラナガンのピアノ、キャンディッドのパーカッションと共に繰り広げるパーカッシヴなギターが聴ける1曲目「Get Happy」を筆頭に、実はモダン・ブルース・ギターの巨人、T-ボーン・ウォーカーから一番影響を受けているバレルのギター・プレイが全開。ホーン・セクションをフィーチャーしたナンバーもありますが、そちらもひたすらブルージー。
日本での初LP登場は77年の東芝盤(LNJ-70129)ですが、79年に新たに配給権を得たキング盤(GXK-8115)が登場しています。84年にはまた東芝(二度目の配給権)から再登場し、これは好評を得て89年、94年と二度アンコール・プレス盤が登場。バレル作品としては一般的にややマニア向きと言われる作品ですが、モダン・ブルース的な見方をすればその特徴が一番表に出ている作品で、そちら方面から実は密かに人気があったりもします。
カバーデザインがウォーホルによるものだから、という理由かどうかわかりませんが近年ヨーロッパでLP復刻盤もぽつりぽつりと発売されています。
ケニー・バレルのブルー・ノートにおけるウォーホル・デザインはこの他に『Blue Lights,Volume1』(BLP-1596/58年リリース)、『Blue Lights,Volume2』(BLP-1597/61年リリース)があります。アート・ブレイキー/サム・ジョーンズのリズム・セクションを従えた同一セッションが2枚のアルバムにまとめられたもので、こちらはよりジャズ・スタンダードな落ち着いた内容となっています。