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【雑記第21回】 Bobby HutchersonのBlue Note未発表音源について 後編

中編より

Blue Noteの未発表音源は米国Blue NoteからはLTシリーズとして、そして日本のキング・レコードから「ブルーノート世界初登場シリーズ」として登場します。そしてこの「ブルーノート世界初登場シリーズ」からBobby Hutchersonの録音は以下の2枚がリリースされています。

<キング : ブルーノート世界初登場シリーズ>
GXF 3061 Bobby Hutcherson / Oblique
録音 July 21, 1967
Bobby Hutcherson – vibes
Herbie Hancock – piano
Albert Stinson – bass
Joe Chambers – drums

Herbie Hancockのピアノとホーン無しのカルテット作品。本作ではなんといってもHerbie Hancockが手掛けたMichelangelo Antonioniのサントラ“Blow-Up – 欲望”のロック色の強かったメインテーマのジャズ・カヴァー。

GXF 3073 Bobby Hutcherson / Inner Glow
録音 March 24 and 25, 1975
Bobby Hutcherson – vibes, marimba
Harold Land – tenor saxophone
Oscar Brashear – trumpet
Thurman Green – trombone
Dwight Dickerson – Piano
Kent Brinkley – bass
Larry Hancock – drums

盟友Harold Landを含む厚めの3管フロントにピアノにはDwight Dickerson。76年の正規リリース作“Waiting”で「再演」されたスピリチュアル・ワルツ“Searchin’ The Trane”と“Roses Poses”のHutcherson自作曲を含んでおり、Hutcerson自身もお蔵入りとなってしまったことを悔しがっていそう。

キング・レコードは81年に「ブルーノート未発表シリーズ」として、既に米国LTシリーズで発表済みの音源を独自ジャケットをつけて“GXK 8171”から“GXK 8190”の型番号で20タイトルをリリースします。ここではBobby Hutchersonは以下のタイトルがリリースされています。

GXK 8185 Bobby Hutcherson – Patterns
GXK 8178 Bobby Hutcherson – Spiral

となると、逆に“LT 1086 Bobby Hutcherson – Medina”は日本盤は無く、LTシリーズのみのリリースということになります。

これらに近年、1999年にはCDで、2020年に2LPとして発売されたBobby HutchersonのBue Note初録音ながらお蔵入りとなった1963年録音の“The Kicker”で、Bobby HutchersonのBlue Note未発表音源は、今のところ、以上になります。

Bobby Hutcherson – The Kicker
録音 December 29, 1963

Bobby Hutcherson – vibraphone
Joe Henderson – tenor saxophone
Duke Pearson – piano
Grant Green – guitar
Bob Cranshaw – bass
Al Harewood – drums

タイトル曲の“The Kicker”に“Step Lightly”とJoe Hendersonが2曲を提供しており、これらの楽曲が63年には出来上がっていたということにも少し驚き。でも彼にとってのデビュー作はやはり“Dialogue”で良かったのかなと思うのでした。

以上、お付き合いいただきありがとうございました。