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【雑記第35回】色校含む校正指示付きのプロモ・レコードが入ってきました

色校含む校正指示付きのプロモ・レコードが入ってきましたので、そちらをサクッと見てみたいと思いましての雑記の第35回です。こういった市場では見ることのできない内部事情ってちょっとわくわくしませんか?レコードマニアの性でしょうか。

【色校正とは・・・】
色校正は、元のデータと印刷物の仕上がりで、色味の違いや認識のズレをなくすために事前に試し刷りをすることです。

ということで、色校はあくまで試し刷りなのですが、こちらの作品は1980年のリリースですので、もちろんDTP(Desktop Publishing)などはなく、版下からの制作となるわけですが、完全にジャケットが刷り上がった状態でここまでの訂正が入るものなのでしょうか。逆に贅沢というか。

普段はきっと社内で関係者にしかお目にかからないものだと思いますのでちょっと共有したいと思って、さらっとご覧いただければと思います。

表ジャケットでは、Art PepperとMilcho Levievの色の入れ替えと、ドラマーCarl BurnettのBurnett“e”のトルツメ指示があります。

帯でもCarl Burnett“e”のトルツメ指示。

裏ジャケットでは、ベーシストTony Dumasのクレジットが抜けてしまっているためその挿入指示とCarl Burnett“e”のトルツメ指示。

基本的にはCarl Burnett“e”は全て誤植となっているようで、ライナーノーツのクレジットでも修正が入っています。

しかし、レーベル面は変更無し。どちらにもCarl Burnett“e”の修正がなされていません。これは既に出来上がってしまっていたレコードの方の修正は費用が掛かりすぎるために諦めたのでしょう。

例えば、これがビートルズのレコードであったらきっとびっくりするほどの高値が付くのでしょう。こちらのアルバムの場合は残念ながらそのようなことはなさそうです。
でも、レコードもアーティストだけではなく、こうやって市井の人達が集ってレコードって作られているんだなってのが垣間見えるときも、とてもレコードが愛らしく、そして興味深く思える瞬間です。

以上、お付き合いいただきありがとうございました。