大滝詠一 / レッツオンドーアゲイン

LX-7054-E 帯付/ライナー付

買取価格10,000円

ジャンル： JAPANESE

子ジャンル：ニューミュージック／シティポップ

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

本来のアーティスト名義は「ナイアガラ・フォーリン・スターズ」ですが、実質的には大滝詠一のオリジナル・アルバムと見做しても間違いではないでしょう。もともとは『多羅尾伴内楽団Vol.3』として企画されたため、アーティスト番号の末尾には「TB」と記載されています。

本作は1984年に発売された『Niagara Black Vox』にも収録されたものの、単体ではいちどもアナログ再発をしたことがありません。くわえて、当時でも初回プレス1500枚に対して数百枚程度の売上（大滝のアルバム中で最低）だったということなので、中古市場にも出回らず美品を見かけるのが稀であることもプレミア化の大きな要因でしょう。ディスコグラフィーでいえば次の作品となった『A Long Vacation』が、発売1年で100万枚を越える売上を記録したモンスター・アルバムであることを思うと、なんとも不思議な気持ちになってしまいます。大滝のメロディー路線の最高峰である『A Long Vacation』の特大ヒットによって、ノベルティー路線の集大成ともいえる本作の価値が長らく見誤られてきたことは否めないように思います。

1996年にCD化された際にコメントを寄せたピーター・バラカンは「”日本の音楽で好きなものは？”という問いには、昔からぼくは「レッツオンドアゲイン」と答えてきました」と絶賛。たしかに当時流行っていたピンク・レディーやダウンタウン・ブギウギ・バンドなどの歌謡曲と、洋楽と音頭をハイブリッドした音楽観は唯一無比の独創性を誇っています。そして今年（2023年）の『大滝詠一 Novelty Songbook』の発売によってノベルティー路線が再検証されているいま、本作の希少性はますます高まっていると言えるでしょう。