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ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース / S.T.

ニール・ヤングのレコード

ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース / S.T.

P-8122R/ROCK AGE花帯補充票付/ライナー付/見開き

買取価格40,000円

ジャンル: ロック

子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

 同じカナダ出身のジョニ・ミッチェルとは全くタイプが異なる音楽家であると思われている(のでは?)ニール・ヤングですが、その表現がいつでも自己の内面を内省的に深く見つめながら、そこに映る心象風景を独自の表現でカンバスに描き出す、という点ではとても良く似ているのでは?とも思います。
ただ、表現として出て来るものが違うだけ。二人共に、ずっとそんな風にして自分の心に映る世界を、音楽へとフィードバックさせるよう音楽家としての道をぶれる事なく歩き続けている。ただ、ヤングの場合、その取り出し方や描き方が時に乱暴であったり、性急過ぎたりで、その分多作ではありますが、まだコレ未完成では?というラフな絵が多いのもまた事実です。

 本作はヤングがバッファロー・スプリングフィールドに参加し、その才能と得意な個性(キャラクター)の片鱗を示した後の、独立した音楽家として歩みだしたばかりの頃に制作、リリースされた作品。バッファロー~で既に名を売っていたとは言え、まだそれほど広く認知されてたとは思えない彼のアルバムが、ここ日本でもアメリカ発売とタイムラグなしで発売されたのは、帯のキャッチにも書いてある通り、アメリカン・ニューシネマの傑作『いちご白書』に、その楽曲が収録(本作収録の「ダウン・バイ・ザ・リバー」)されたから、という事も大きいのでは、と思います。

 ソロ名義、そしてバンドを従えてのバンド・スタイル。以降、この二つの作品創りを続けていく事になるヤングですが、本作は後者のスタイルで制作された初めての作品です。
内省的で静謐な表現と、激情が迸る表現。そのどちらかに振り子が大きく触れた作品が後年になると多くなりますが(それが多くの音楽ファンを戸惑わせた一面も)、ここではまだその振り子の振れ幅も小さく、バランスも取れていたような印象です。おそらく、まだ自分の表現の深まりや成熟に確信が持てず、試行錯誤しながら何かを掴み取ろうとしているので、思い切りスイングが出来ていない、そんな感じがあります。それを掴み取ろうとするひた向きさ、蒼さこそが本作の魅力なのかも知れません。

 おぼろげであっても彼の心には『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』のスケッチも、『ラスト・ネヴァー・スリーブス』のスケッチも、既にあって、このアルバムにも、それが少しは反映されている、そんな感じの作品です。

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