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ヨゼフ・シゲティ / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

ヨゼフ・シゲティ / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

米MERCURY/SR 90225/ステレオLIVING PRESENCE/ジャケット裏カラー/溝有

買取価格8,000円

ジャンル: クラシック

子ジャンル: クラシック-協奏曲

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / ヨゼフ・シゲティ
・タイトル / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
・型番 / 米MERCURY/SR 90225/ステレオLIVING PRESENCE/ジャケット裏カラー/溝有
■参考買取価格 / ¥8,000

ヨゼフ・シゲティ(Joseph Szigeti, 1892年9月5日 – 1973年2月19日)は、ハンガリー出身の名ヴァイオリニストであり、20世紀前半から中盤にかけて活躍したクラシック音楽界の重要人物です。 ブダペストに生まれ、幼少期から音楽の才能を発揮。10代で名教師ユージン・イザイに師事し、彼の指導のもとで技巧と音楽性を磨き上げました。シゲティは、単なるヴィルトゥオーゾではなく、作品への深い理解と知的な解釈に裏打ちされた演奏で知られ、バッハやベートーヴェン、ブラームスといったドイツ古典派の作品に加え、バルトークやプロコフィエフといった同時代の作曲家とも積極的に関わりました。 特にバルトークとは親交が深く、彼の作品を数多く初演したことでも知られています。レパートリーの幅は広く、フランス近代、ロシア音楽、20世紀の前衛的な作品にまで及びました。 1930年代以降はアメリカに拠点を移し、演奏活動と並行して教育者としても活躍。演奏だけでなく文筆活動にも積極的で、著書『A Violinist’s Notebook』は、音楽に対する洞察に満ちた名エッセイとして現在も読み継がれています。 その演奏スタイルは、技巧の派手さよりも構成力と詩的な表現力に重きを置き、深い音楽性と知性を備えた数少ないヴァイオリニストとして高く評価されています。

本日ご紹介のレコードは「ヨゼフ・シゲティ / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲」です。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲においては、シゲティがオーマンディと共演したモノラル録音のほうが演奏としての完成度は高いと感じます。しかし、後年に録音されたこのステレオ盤には、技術的な衰えを見せながらもなお、作品の核心へ迫ろうとする強い意志が感じられ、そこに深い感動を覚えます。技巧面の衰えを補って余りある精神性が宿っており、まさにシゲティの音楽に魅了されたファンにこそ響く演奏だと言えるでしょう。
ホルン・トリオに関しては、ややテンポが間延びし、緊張感に欠ける印象も否めません。音のかすれや震えが目立ち、痛々しさすら感じる箇所もありますが、それが単なる老いによるものとは思えません。技巧の陰りを超えて、作品に込められた精神性や崇高な理想への憧れが滲み出ており、その探求の深さは、並の演奏家では到底及ばない領域に達しています。
単純に技巧と精神性を切り離して評価することは危険かもしれませんが、それでもこの録音には確かな感動があります。1928年の名演から約30年を経たこのステレオ盤には、現代のスマートな演奏とは異なる、深いリアリズムと人間味が感じられ、聴き手の心に強く残ります。

本日ご紹介の盤は1960年2月にMercury Living Presence / Mercuryから発売されたアメリカ盤LPです。同年に日本盤やイギリス盤も発売されていますが、その中でも最も人気の高い盤であり、中古市場の価格は高騰しています。

セタガヤレコードセンターでは、ヨゼフ・シゲティ / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥8,000とさせていただいております。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。

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