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優秀録音の世界 – 第7回 バーンスタイン/グールド/ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番

オーディオ愛好家、とりわけリファレンス・ディスクにLPを選択される方を虜にし続ける優秀録音盤。 弊社の買取で入荷したクラシックLPを中心としたタイトル、そして長岡鉄男氏推薦盤やTASリスト掲載のLPレコードをご紹介して参ります。

レーベル:米COLUMBIA
作曲者/タイトル:ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番
指揮/演奏:レナード・バーンスタイン/グレン・グールド

米国の権威あるオーディオ誌である【THE ABSOLUTE SOUND】が選んだ超高音質LPをまとめたリストである【TAS SUPER DISC LIST】
今回はこちらから1枚、弊社入荷タイトルより選ばせて頂きました。

今回お譲り頂きましたのは米COLUMBIAのステレオ(カタログナンバーMS6262)の6EYESラベル初出盤です。

オーディオ・ファンの通説で音質的に有利なクラシック(を中心とした)レコード会社はどこなのかと問われると、大方英国ではDECCAであり、米国ならRCAやMERCURY辺りをお選びになられるかと思います。
EMIやCOLUMBIAはやや上記レーベルからは今一歩及ばずとされております。

今回ご紹介するグールドとバーンスタインによるベートーヴェンのピアノ協奏曲。
2人のタッグはクラシックファンにはお馴染み、とあるコンサートでの演奏を始める前に行われたバーンスタインでのスピーチでの事件で有名です。(是非検索してみてください♪)

グールドのピアノ協奏曲は第1番は、ウラジーミル・ゴルシュマンが指揮を執り米COLUMBIAより1958年に録音。
その後第2番と3番はバーンスタインが指揮を執りそれぞれ1957年と1959年に録音されております。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲は第5番までで全集となりますが、結果としてバーンスタインとは今回ご紹介する第4番(1961年録音)までとなっており、コロムビア社はストコフスキーを指揮者に迎え、グールドと共にピアノ協奏曲第5番を録音し、全集として一応完成させております。

さて本題からだいぶ逸れてしまいましたが、今回ご紹介する第4番だけがTAS SUPER LP LISTに選定されております。
しかも、第1番から第4番までは同じレコーディング・エンジニアである【ハワード・H・スコット】氏が担当しているのにです。

クレジットを見れば納得。第4番以外は全てコロムビアの30丁目スタジオにて録音されており、今回ご紹介する第4番のみ何故かニューヨークの【マンハッタン・センター】にて録音されております。

コロムビアの30丁目スタジオはフォークやロック等の優秀な録音でも有名ではありますが、こちらの自前スタジオでレコーディングされたクラシックのレコードでの優秀録音というのはあまり聞きません。
クラシックを録音するには、音響特性的に厳しい環境だったことが窺えますが、会社としての経費削減ということで自前スタジオを使い続けていたのかもしれません。

さてさて、そんなこちらのグールド、そしてバーンスタイン指揮のベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ですが、実際に聴いてみますと、管弦楽器は勿論、グールドのピアノが空間的に拡がるのが感じられ、なるほど納得の優秀録音作品だと感じられる1枚となっております。