●Bennie Green (trombone), Art Farmer (trumpet), Cliff Smalls (piano), Addison Farmer (bass), Philly Joe Jones (drums)
トロンボーン奏者のBennie Greenは、Trummy Youngにトロンボーンを師事し、1942年からEarl Hinesの楽団に入ると、そこでDizzy GillespieやCharlie Parkerからビバップの洗礼を受けました。1946年に兵役を終えた後、再びEarl Hinesのバンドに戻り、Gene Ammons、Sonny Stitt、Babs Gonzales、Coleman Hawkins、Mailes Davis、Sarah Vaughan等と共演。また、50年代からはモダン・トロンボニストを代表する形で、J.J. Johnson、Kai Waindingとも共演しました。また、自身のバンドではPrestigeを中心に、SP期、10インチ期、そして12インチ期には10インチの編集盤の他、『Bennie Green With Art Farmer』(PR 7041, 1956年)、『Walking Down』(PR 7049, 1956年)を残します。1958年の『Back On The Scene』(BLP 1587)でBlue Noteと契約すると、同年『Soul Stirrin’』(BLP 1599)、翌年の『Walkin’ And Talkin’』(BLP 4010)の3枚のアルバムをリリース。その後は、Vee JayやTime、Bethlehem、Fantasyなどに作品を残します。1961年に、健康上の理由から第一線からは退くものの、ラスベガスのホテルのバンドで定期的に演奏しつつ、フェスティヴァルや録音への参加は部分的に続けていました。
本作はBennie GreenとArt Farmerのトロンボーンとトランペットの2管フロントという意外に珍しい編成による1枚。Farmer作曲の「Sky Coach」でファースト・ソロをアップに吹きまくるFarmerずるくないか?と思わせながらも負けじと高速ソロを披露するGreen。本作ハイライトの1つのGreenオリジナルのラテン・ジャズ「Let’s Strech」。そして、それに続くバラード「Gone With The Wind」では、2管でテーマを奏でることなく、まずはトロンボーン・ソロから。楽器の特性上、拙さともとれるようなゆったりとしたサウンドが染みる好バラード。
<初版オリジナル判別ポイント>
○レコード
・黄NYCラベル
・フラット・エッジ
・RVG刻印
・耳
・深溝
○ジャケット
・額縁
・446W
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