SP4139/USオリジナル/茶ラベル
買取価格13,000円
ジャンル: ロック
子ジャンル: ロック-60〜70年代(輸入盤)
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズの同名アルバムは、1968年にアメリカと西ドイツでのみリリースされました。翌69年にはジャケット違いでメキシコ盤も発売されていますが、いずれにせよ商業的には失敗に終わった作品です。とある日本人アーティストから伺った話では<アメリカでレコーディングした際にスタジオで本作を流したところ、現地スタッフは誰も知らなかったとのことで、本国でもまったく顧みられることがなかったようです。
しかし現在の日本では、ソフト・ロックのみならず60’sアメリカン・ポップスの名盤として絶大な人気を誇るアルバムとなっているため、USオリジナル盤が高値で取引きされているのです。ではなぜ日本でだけ再評価がなされたのかというと、まず70年代に大瀧詠一が自身のラジオ番組『ゴー・ゴー・ナイアガラ』で本作から数曲をオンエアしたこと。また、南青山にあった伝説的なレコードショップ=パイドパイパーハウス(山下達郎や小西康陽らも常連だった)のレコメンデッド・アイテムとしてロングセラー化していたこと。こうした小さな動きによって少しづつロジャニコの魅力が喧伝されていったのですが、それが大きく結実したのが、パイドの店長だった長門芳郎監修による世界初CD化でした。87年にポニー・キャニオンからリリースされたそのCDは小西康陽の愛情に満ちた解説も相まって、その後の渋谷系ブームを象徴する洋楽アンセムとなり、93年には初のアナログ国内盤(LEX9311)が再発されるまでに至ったのです。
なお2018年にはドイツのtapete recordsからCDと7インチ(”The Drifter”と”Trust”のカップリング)とのセットでアナログ・リイシューされましたが、こちらも相応のプレミアが付いています。