ALFA-1001 SPECIAL DJ COPY
買取価格4,000円
ジャンル: JAPANESE
子ジャンル: ニューミュージック/シティポップ
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
名義にはハリー・ホソノ&~という表記がされていますが、実質的にはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のレコードです。1978年に発売された彼らのファースト・アルバム『Yellow Magic Orchestra』(以下「国内版」)のプロモーション用として音楽業界に配布された45回転12インチ盤で、当然ながら非売品なので市場に出回っている枚数も少ないため、現在ではプレミア価格で取引きされている一枚です。
A面は坂本龍一の作曲で初期を代表するナンバーでもある”Tong Poo”。B面がマーティン・デニーのカバーにしてYMO結成の布石ともなった”Fire Cracker”という強力なダブルサイダーですが、本作の価値はそれだけではありません。なにより注目すべきは、どちらの曲もアルバムとは別のミックスが施されていることで、とくに”Tong Poo”は不思議なミックスとしてマニアのあいだでは知られています。
この曲のオリジナル・バージョンはインストなのですが、ファースト・アルバムをアメリカ向けにリミックスした79年リリースの「US版」の同曲では、中間部に吉田美奈子のヴォーカルが加えられています。それに対して本作のバージョンは、サウンドの音ざわり自体は「国内版」ながら、なぜか吉田美奈子のヴォーカルが「US版」発売前にも関わらず入っているのです。どうやら、もともとヴォーカル・パートは録音されていたものを「国内版」ではあえてカットしてインストとして収録。そしてアルバムとの差異を付けるためにこの12インチ盤にはヴォーカル入りを収録したというのが真相のようですが、少し込みいったエピソードを持つ一枚としても珍重すべきレコードかもしれません。