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【レコード見聞録】第4回:ボブ・ディランからサン・ラまで 名盤の陰にこの人ありートム・ウイルソンという男ー

トム・ウイルソン。おそろしく平凡な名前ですが残した仕事は非凡そのもの。音楽家ではなくプロデューサー/A&Rマン。ジャズ・シーンに於いてはサンラ、セシル・テイラーをその慧眼で逸早くレコーディング。フォーク/ロックの分野ではボブ・ディランの進化を見届けサイモン&ガーファンクルにブレイクの機会を創出。そしてロックの分野に於いてはヴェルヴェット・アンダーグラウンドとフランク・ザッパ(とマザーズ)をスカウト。もうこれだけでその異能ぶりがよくわかります。

自主レーベル<トランジション>での仕事

彼はハーバード大学出身というものすごいインテリです。在学中からニュー・ジャズ・ソサエティでジャズを学究的に研究(アメリカの一流大学には音楽学科がある所が多い)。卒業後はすぐ就職する事なくいきなり自主運営の音楽レーベル<トランジション>を立ち上げてます。そして、ここでいきなり先進的なジャズ・アーティストを発掘、スカウトしてレコーディング(プロデュースも行う)を行って行きます。それはこんな顔ぶれです。

Sun Ra / ジャズ・バイ・サン・ラ Vol.1(Jazz Of Sun Ra Vol.1

プレス:日本
リリース:1972年
型番:PA-7006
レーベル:Transition
原盤 trip 10 (1957/米国)

サン・ラはこれが初レコーディング。このアラバマ出身の不思議なジャズ作曲家(バンド・リーダー、ピアニスト)の特異な才能にいち早く着目し最初のレコーディングを行ってます。サン・ラの音楽はもうこの時点で既に銅鑼、太鼓、錫と不思議な女性ヴォーカルが飛び出しエジプトあたりの中東を音楽で旅するようなメロディーとリズムへと展開していくという独自性のある音楽世界を創り上げてます。
日本盤は今はもうないトリオからトランジションのライセンスで発売。帯付きであればかなりのコレクターズ・アイテム(帯無しでも相当のプレミアです)。

Cecil Taylor Quartet / Jazz Advance

プレス:日本
リリース:1976
型番:LNJ-70072
レーベル:Blue Note
※原盤 trip 17 (1957/米国)

フリー・ジャズの先駆者と言われるテイラーもこれが初レコーディング。カレッジ、音楽院で音楽を学び近代クラシックや現代音楽を学んだ異色の経歴を持つこのピアニストの独自性がもう既に全開。とにかくピアノの音の太さが圧倒的(デューク・エリントンみたいにごついタッチ)。彼の思索的なピアノ・プレイをリズム・セクションががっしり支え、時にインタープレイで応じてるスリリングな作品です。
米国トランジションがブルーノートに権利を譲っていた為こちらはブルーノート経由で日本盤が発売。トランジション・レーベル・ダイレクトではないのでサン・ラに比べればややプレミア度が低いですが、日本盤発売はこれ一回きりです。

コロムビア時代の仕事

トランディションの音源をブルーノートに委託し、レーベルを閉じた後ウイルソンは63年に初めて就職しますが、それがいきなりのメジャー・レコード会社<コロムビア>。ハーバード卒という学歴がものを言ったのでしょうか。ここでボブ・ディランとサイモン&ガーファンクルのプロデュースを任されます。

ボブ・ディラン /  追憶のハイウェイ61

プレス:日本
リリース:1970
型番:
SONP-50345
レーベル:CBS/Sony

ウイルソン本人は”フォークなんて好きじゃなかった(だって馬鹿みたいだろ?)”と嘯く男ですが、ディランに会って気が変わったと公言してます。セカンド『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』からこのアルバムまでがウイルソンが関わった作品。アコースティック・ギターにハモニカ弾き語りスタイルからビートの詩人へのシンパシーを一気に強めたエレクトリック・ブルース・ロック・スタイルを大胆に取り入れた本作に到るまでのディランの進化を見届けています。
米国発売より大分遅れての日本発売(未だディラン人気がそこまで高まってなかったせいですね)。米国盤はモノラルもありましたがステレオ1種類での発売。帯付き美品であればこの日本盤初回盤は結構なコレクターズ・アイテムになってます。

ボブ・ディランのその他のレコード参考買取価格

BOB DYLAN / BLONDE ON BLONDE

C2L41/USオリジナル/MONO/2eye/360ラベル/9フォト/見開き

参考買取価格 30,000円

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

MGMでの時代の仕事

サイモン&ガーファンクルのブレイクの足掛かりとなった「サウンド・オブ・サイレンス」(エレクトリック・ヴァージョン)を勝手にリリース(でもそれが全米1位のヒット!)。それを最後にコロムビアを去りウイルソンはのシングルを制作した後コロムビアを退社。今度66年に<MGM>にA&Rマンとして専属契約を結び移籍しています。

ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション / フリーク・アウト

プレス:日本
リリース年:1969
レーベル:Verve

MGMとA&R契約を交わしたウイルソンの最初の挨拶代わりの仕事がこのバンドとの契約。ライブを見ただけでこのバンドの普通でない魅力を見抜き会社を説得して契約を交わしレコーディング費用を捻出、本作を完成させています。出来上がったのはいきなり2枚組の大作。R&B、ドゥ・ワップ、ブルース・ロック、果ては前衛的サウンド・コラージュまでぶち込まれた前代未聞の作品です。米国ではアルバム・チャート30位に終わりましたがヨーロッパを中心にそれ以上に話題を呼び、一説によるとあのビートルズのメンバーも相当この作品から影響を受けたそうです。
日本盤LPは米国発売(66年)から少し先でしたが、オリジナル盤を忠実に再現。帯付き美品であれば相当のコレクターズ・アイテムです。因みに日本でのLPプレスは残念ながらこれ一回きり。

ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのその他のレコード参考買取価格

ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション / マザーズ・オブ・インヴェンションのおかしな世界

SMV-1115/グラモフォン/帯補充票付/見開き

参考買取価格 80,000円

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド / ヴェルヴェット・アンダーグラウンド Ⅲ

プレス:日本
リリース:1982
レーベル:MGM Records

有名なバナナのアルバム・アートワークのファーストはアンディ・ウォーホルのイメージが強いですが、実はこのバンドと契約を交わしたのもトム・ウイルソンです(他のメジャー・レーベルはこのバンドの過激さに恐れをなして契約を断ってます)。本作はルー・リード色が一番強く出てるサード・アルバム。リードの非凡なソングライティング能力を知るには絶好の一枚。
米国発売が69年なのでこれまた随分遅い日本盤LP初登場でしたが、ちゃんとMGMのラベルがオリジナル通り発売されました。この後日本盤LPが再登場した時はVerveのラベルに変更されてました。そんな事もあり、帯付き美品であればかなりのプレミアムが付いています。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのその他のレコード参考買取価格

THE VELVET UNDERGROUND & NICO / S.T.

V65008/USオリジナル/STEREO/TORSOジャケット/青銀ラベル/MGMリム

参考買取価格 30,000円

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

ニコ / チェルシー・ガール 

プレス:日本
リリース:1982
品番:23MM 0193

『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』に客演参加してたニコのソロ・アルバム。これはウイルソンがプロデュースを担当。ルー・リード、ジョン・ケールがゲストで参加。冒頭2曲で未だ無名だったジャクソン・ブラウンの曲を取り上げゲスト参加(ギターを弾いてます)してます。ヨーロッパのゴシック・デカダンスを纏ったニコの歌声と、瑞々しいアメリカン・フォーク・ロックがブレンドされたような端正な作品に仕上がっています。アルバム・タイトルはアンディ・ウォーホルとポール・モリッシーが手掛けた実験的映画に由来。
米国発売は67年。米国外発売はかなり遅く71年に英国盤(レーベルは<MGM>から)が「ステレオ」で発売されており、この日本盤も英国MGMライセンスで82年発売(ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと同じ経路ですね)。帯付き美品であれもこれもヴェルヴェット~同様のコレクターズ・アイテムです。

まとめ

ウイルソンは、実は白人ではなく黒人です。でも、彼の頭の中にはそういう区別などなく”それがユニークなものであるか、そうでないか?”くらいの価値判断しかなかったのではないでしょうか?彼は70年代初めにL.A.に移り住み間もなく難病を患い76年に心臓発作で47際の若さで亡くなっています。難病を患わなければ70年代初期の西海岸の音楽シーンの中で何かとんでもない仕事をしてくれたのではないか?と思うと、本当に残念です。

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