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カミラ・ウィックス / シベリウス:ヴァイオリン協奏曲

カミラ・ウィックス / シベリウス:ヴァイオリン協奏曲

米CAPITOL/P-8175/ステレオ存在せず/フラット重量プレス/溝有

買取価格20,000円

ジャンル: クラシック

子ジャンル: クラシック-協奏曲

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / カミラ・ウィックス
・タイトル / シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
・型番 / 米CAPITOL/P-8175/ステレオ存在せず/フラット重量プレス/溝有
■参考買取価格 / ¥20,000

カミラ・ウィックス(Camilla Wicks、1928年8月9日 – 2020年11月25日)は、アメリカ出身のヴァイオリニストで、20世紀中盤に国際的なキャリアを築いた最初期の女性ソリストの一人です。カリフォルニア州ロングビーチに生まれ、ノルウェー出身のヴァイオリニストの父とピアニストの母のもと、幼少期から音楽に親しみました。7歳でモーツァルトの協奏曲を演奏してデビューし、10歳でジュリアード音楽院に入学、ルイス・パーシンガーに師事しました。13歳でニューヨーク・フィルと共演し、以後、欧米の主要オーケストラと共演を重ねました。1952年に録音したシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、作曲者から高く評価されました。1951年に結婚し、5人の子育てのため一時活動を休止しましたが、後に演奏と教育活動を再開し、サンフランシスコ音楽院やオスロ国立芸術大学などで教鞭を執りました。1999年にはノルウェーでの功績が認められ、聖オーラヴ勲章を受章しました。

本日ご紹介のレコードは「カミラ・ウィックス / シベリウス:ヴァイオリン協奏曲」です。

カミラ・ウィックスによるジャン・シベリウスのヴァイオリン協奏曲は、シベリウス自身が「私の協奏曲の最高の解釈者」と称賛したことで知られる名演奏です。ウィックスはアメリカ生まれですが、ノルウェーからの移民である両親の影響もあり、北欧への強い帰属意識を持っていました。そのシンパシーは、シベリウスの作品を演奏する上で大きな力となったと考えられます。
もっとも、シベリウスは他にもアニヤ・イグナティウスやギラ・ブスタボといった演奏家にも同様の賛辞を贈っており、それぞれの録音を聴き比べるのも興味深いところです。
ウィックスの演奏スタイルは、ペッカ・クーシストらに代表されるような静謐さを重視する演奏とは異なり、冒頭から力強く情熱的に歌い上げる全力投球型です。聴く者を一気に引き込み、驚異的な集中力で緊張感を保ち続けます。シクステン・エールリンク指揮のストックホルム放送交響楽団も、ウィックスの熱量に呼応し、ダイナミックな伴奏で一体感を生み出しています。
この演奏は、ウィックスのヴァイオリンがすすり泣き、慟哭し、時には絶叫するような熱量を帯びており、その情熱がオーケストラにも伝播していく様子が感じられます。あまりの迫力に、他の録音が物足りなく感じられるという声もあり、ハイフェッツやヌヴーの名盤でさえ霞んでしまうという意見も見られます。
録音自体は50年以上前のもので音質に限界はありますが、十分に鑑賞に耐える内容です。繊細な感性と高い集中力が生み出す、この感情の燃焼度の高い演奏は、まさに歴史に残る名演といえるでしょう。

本日ご紹介の盤は1952年7月にCapitol RecordsからリリースしたUS盤です。
同年発売のスウェーデン盤、1957年発売のUK盤もありますが、本盤はその中でも大変希少なため中古市場の価格は高騰傾向です。

セタガヤレコードセンターでは、カミラ・ウィックス / シベリウス:ヴァイオリン協奏曲を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥20,000とさせていただいております。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。

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