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オットー・クレンペラー / マーラー:交響曲第4番

オットー・クレンペラー / マーラー:交響曲第4番

英COLUMBIA/SAX 2441/ステレオ青銀ラベル

買取価格8,000円

ジャンル: クラシック

子ジャンル: クラシック-交響曲

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / オットー・クレンペラー
・タイトル / マーラー:交響曲第4番
・型番 / 英COLUMBIA/SAX 2441/ステレオ青銀ラベル
■参考買取価格 / ¥8,000

オットー・クレンペラー(Otto Klemperer, 1885-1973)は、20世紀を代表するドイツの指揮者の一人です。マーラーに才能を見出され、ベルリンやウィーンを中心に活躍しましたが、ナチスの台頭によりアメリカへ亡命。その後、戦後のヨーロッパで再び評価を高めました。
クレンペラーの指揮は、重厚で構築的なスタイルが特徴で、特にベートーヴェンやブラームス、マーラーの演奏で高く評価されています。テンポを遅めにとり、厳格な造形美を追求するアプローチは、カラヤンなどのロマンティックな解釈とは対照的です。フィルハーモニア管弦楽団との録音は現在でも名盤とされ、ベートーヴェンの交響曲全集はクラシックファンに広く愛されています。

本日ご紹介のレコードは「オットー・クレンペラー / マーラー:交響曲第4番」です。
録音は1961年4月にロンドンのキングズウェイ・ホールで行われ、1962年にTestamentからリリースされました。

ワルターが第4番で情緒豊かで表情に富んだ名演を聴かせたのに対し、クレンペラーの演奏は異なるアプローチを取っています。第1楽章は圧倒的なスケール感を持ち、立体的で奥深い響きを生み出し、第2楽章では戯画のようにグロテスクでユーモラス、そしてどこか懐かしさを感じさせます。続く第3楽章では、しっかりとした足取りで進む人間の覚醒した意識を思わせ、自然や世界の脅威を静かに受け止めるような演奏が展開されます。
第4楽章では、シュワルツコップが「天上の生活」を雄弁に歌い上げ、その過剰な表情が作品のシニカルな視点と見事に調和。特に、「地上には天上の音楽と比較できるものは何もない…」と歌われるコーダでの陶然とする美しさとの対比が印象的です。
クレンペラーの演奏は、アレグロが遅めでアダージョが速めという特徴を持ち、第2主題でテンポを落とさず、クレッシェンドとともにテンポを速めることもしません。呼吸するようにわずかに揺れるものの、大きなテンポの変動はなく、これが演奏時間の割にゆっくりと感じられる理由かもしれません。また、この独特のアプローチが、一部の聴き手にとっては物足りなさを感じさせる要因にもなっているのでしょう。
私にとっては、この演奏こそがマーラーの第4番の基準となっており、他の指揮者による不自然なテンポの揺れには満足できません。特に第1楽章ではそれが顕著で、ノットの演奏も素晴らしく感動的でしたが、どうしても比較してしまいます。テンポを動かす効果があるように、動かさないことにもまた独自の効果があるのです。
発売から60年以上経過し再録盤はあるものの、オリジナル盤の良い状態のものを入手するのは大変難しいため中古市場の価格は高騰しています。

セタガヤレコードセンターでは、オットー・クレンペラー / マーラー:交響曲第4番を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥8,000とさせていただいております。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。

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