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パトゥーのレコード

パトゥー / S.T.

SFX-7312/帯/ライナー付/見開き

買取価格130,000円

ジャンル: ロック

子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

パトゥーのデビュー・アルバム『Patto』は本国イギリスではVERTIGOから1970年にリリースされましたが、日本では翌71年に発売されています。じつは日本盤はラベルデザインが2種類存在しており、初版はおそらくPHILIPSラベルだと思われます。もう一つはVERTIGOラベルで、こちらのほうがリプレスの可能性が高いですが、どちらの盤にせよかなりの稀覯品であることは間違いないでしょう。帯とライナーが付属していれば、いずれも高値で取引きされることは確実の逸品です。

余談ながら、帯には「イギリス・ロック・レーベル“ヴァーティゴ”の新人グループ『パトゥー』のデビュー・アルバムだど!!」という惹句が書かれています。たぶんジャケットに描かれた奇妙な顔を意識して「だど!!」という語尾にしてしまったのでしょうが、のちに何度か帯付きCD化されているにも関わらず、この間抜けで愛らしい惹句がいまだに復刻されていないことは少々残念でもあります。

サイケ・ポップ・バンドのタイムボックスを前身とするパトゥーは、プログレッシブ・ロックやハード・ロックと紹介されることが多いですが、その音楽性はなかなか一筋縄ではいかぬ個性を持っています。マイク・パトゥーのソウルフルな味わいの本格派ヴォーカルと、オリー・ハルソールの閃くように自由自在のフレージングに彩られたギターの駆け引きが織りなす音の陰影。のちにテンペスト、ケヴィン・エアーズ、ラトルズという一癖ありすぎるバンドでその天才ぶりを発揮し、XTCのアンディ・パートリッジにも大きな影響を与えたハルソールは、本作でもヴィブラフォンやピアノまで駆使しながら、ブルースとソウルとジャズとロックンロールが大音量で交錯したようなサウンドにさらなる深みを与えています。商業的成功は収められなかった一枚ですが、ブリティッシュ・ロックの渋く濃い魅力が詰まった名作だといえるでしょう。

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