カルロ・マリア・ジュリーニ / チャイコフスキー:交響曲第2番”小ロシア”

英COLUMBIA/SAX 2416/ステレオ青銀ラベル

買取価格12,000円

ジャンル：クラシック

子ジャンル：クラシック-交響曲

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。

さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。

・アーティスト / カルロ・マリア・ジュリーニ
・タイトル / チャイコフスキー:交響曲第2番”小ロシア”
・型番 / 英COLUMBIA/SAX 2416/ステレオ青銀ラベル
■参考買取価格 / ¥12,000

カルロ・マリア・ジュリーニ（Carlo Maria Giulini, 1914–2005）は、イタリアを代表する名指揮者で、その気品に満ちた音楽づくりで世界的に高い評価を受けました。外面的な派手さを避け、静謐で深い精神性を湛えた解釈を貫いたことで知られています。
主にオペラと交響曲の双方で活躍し、ミラノ・スカラ座やロサンゼルス・フィルハーモニックなどで重要なポストを歴任しました。特にモーツァルト、ヴェルディ、ブラームス、ブルックナーなどの作品における真摯で柔らかい音楽表現は、多くのファンや演奏家から絶大な信頼を得てきました。
人間味あふれる温かさと敬虔な集中力を併せ持つジュリーニの演奏は、今なお「魂の指揮」として語り継がれています。

本日ご紹介のレコードは「カルロ・マリア・ジュリーニ / チャイコフスキー:交響曲第2番”小ロシア”」です。

本作は、ジュリーニの慎重で深い芸術観が色濃く反映された名盤です。ジュリーニはチャイコフスキーの交響曲の中でも特にこの第2番と第6番に集中して取り組んだ指揮者であり、本作でも作品理解の深さが随所に示されています。作品へ過度に没入せず、あくまで客観性を保ちながら、緻密な構成と豊かな歌心を両立させている点が印象的です。
フィラデルフィア管弦楽団を朗々と響かせた音づくりは重厚でありながらも気品を失わず、楽想をふっくらと描き出す懐の深いアプローチが魅力です。軽妙さではなく風格を湛えた演奏で、終始落ち着いた貫禄を感じさせます。各楽章の対比も明確で、特に終楽章の推進力とスケール感は圧巻です。併録の《禿山の一夜》もドラマティックに仕上がっており、アルバム全体の充実度を高めています。ジュリーニの美学が結晶した一枚として、チャイコフスキー演奏の中でも特におすすめできる録音です。

本日ご紹介の盤は1961年にColumbiaから発売されたUK・ステレオLP盤です。オリジナル盤は1958に発売されたモノ盤33CX 1523で、ステレオ盤も1960年にUS盤がでていますが、本作の中古市場の価格は高騰傾向です。

セタガヤレコードセンターでは、カルロ・マリア・ジュリーニ / チャイコフスキー:交響曲第2番”小ロシア”を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥12,000とさせていただいております。

大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。