MP 2122/グラモフォン/帯補充票付/綴込ライナー付/見開き
買取価格30,000円
ジャンル: ロック
子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
エリック・クラプトンの記念すべき初ソロ・アルバムの日本盤は、1970年にグラモフォンよりゲートフォールド(見開き)、綴り込みライナー仕様で発売されました。高額査定の必須条件は帯とその裏側にある補充票が付属していることです。
当初から日本のロック・ファンの間でも根強い人気を誇っていたクラプトンだけあって、本作は以降も何度かアナログ再発されているのですが、ゲートフォールドは初回盤だけなうえに帯のデザインもそれぞれ異なります。
「ブリティッシュ・ロック・シリーズ」の一環としてリリースされた73年盤の帯は派手なピンク、2度目の来日公演に合せたと思われる75年盤はブルー、80年の1500円廉価盤は赤黒ですが、やはりジャケットの素朴なトーンをそこなわない初回のクリーム色帯(もしやバンドのクリームも意識してる?・・・と思うのは深読みしすぎ?)が最もフィットしていると思います。
クリーム~ブラインド・フェイスで激動の60年代後半を乗り越えたクラプトンがたどり着いた新境地ともいうべきソロ初作で、自らが歌うことへのシャイな照れ臭ささなのか、やや俯き加減のジャケット写真もじつに初々しい印象。それまでの「ギターの神様」的なテクニカルなイメージを振り払い、ヴォーカルとギターによる有機的でレイドバックした音楽を模索した最初の成果ともいうべき作品で、デラニー&ボニー、レオン・ラッセル、スティーヴン・スティルスなど多くの仲間たちに囲まれて、アメリカ南部への思いを露にした朴訥なスワンプ・ロックを展開しています。
本作で培われた豊かな人脈や南部サウンドの機微が、同年の暮れにリリースされたデレク&ザ・ドミノズ名義の傑作アルバム『Layla And Other Assorted Love Songs』として大きく結実することは、もはや言うまでもないでしょう。