レコードブームの影響もあってレコードを高く売ることができますが、必ずしも全てのレコードが買取ってもらえるわけではなく、中には買取ってもらうことが難しいレコードも存在しています。
例えば、針飛びする傷が多いレコードは音楽を聴くことができないので、買取ってもらうことが難しいですし、音質が良くてもジャケットが紛失しているレコードや需要が少ないレコードも売ることができません。
今回の記事では、どんなレコードが買取ってもらいにくいのか、買取ってもらえないときはどう処分すればよいのか詳しく解説します。
また、記事の後半では逆に高く買取ってもらいやすいレコードの特徴にも触れているので、レコードを売ろうとしている方はぜひチェックしてみてください。
目次
買取を依頼されるお客様からは、レコードはやはり捨てるのではなくせめてお金にして、必要としている人のもとへ渡ってほしいという声をよく聞きます。
セタガヤレコードセンターでは基本的に、どんなジャンルのどんなレコードも買取をおこなっていますが、条件によっては値段が付かず、売りにいらっしゃっても処分するしかないようなレコードも少なからず存在しています。
ここでは、どのようなレコードが買取できないのか解説します。
そもそもレコードは音楽を聴くためのものです。
そのため、どんなに希少なレコードでも聴けないほど傷が付いていると、価値が全くなくなってしまいます。
元の価値によってどのくらい減額されるかは異なりますが、レコードは傷によって一気に価値が変わるものなので、保管の際は傷が付かないよう扱いに気を付けることが大切です。
ただ、ほとんどのレコードは発売されてから既に何十年と経っているため、多少の傷は許容範囲となる可能性もあるのでご安心ください。
倉庫などにレコードを積んでおいたり、立てかけたレコードの上に重い荷物を置いていたりするなど、長期的に負荷を掛けるとレコードは歪んでしまって正常に再生できなくなり、価値が一気に下がってしまいます。
歪み具合などにもよりますが、場合によっては数万円のレコードが0円になってしまうこともありえるので保管する際は、レコードが歪んだり反ったりしないようにボックスや棚に入れてまっすぐ立てて保管することが大切です。
保管環境が悪く極端に汚れが付いていたりタバコのヤニなどがついていたりすると、中古レコードとしての価値はかなり下がってしまいます。
ただ、拭けば取れるレベルの汚れはどんなレコードにもあるものですので、セタガヤレコードセンターでは簡単に取り除けるレベルの汚れ(軽微なホコリ程度)では減額対象とはなりません。
どんなレコードやCDでも新品購入時のジャケットやケースなどが無い物は中古価値が無くなってしまう可能性があります。
長年保管されている中で帯や付属品が紛失することもあるかもしれませんが、最低限ケースやジャケットだけは無いと買取が出来ないこともあるのでご注意下さい。
一度破損して修理したレコードや音質向上のために独自で改造を施したレコードは、中古レコードとしての価値が損なわれてしまっているため、買取ることが難しいです。
ただ、レコードに詳しくない場合は修理されているか改造されているかがあまり分からないかと思うので、レコードを売りたい場合はとりあえず買取専門店に持っていって査定してもらうとよいです。
市場で人気のないレコードは売ることができず、利益につなげられないことから買取ってもらうのが難しい場合があります。
具体的には、買い手がほとんどおらず市場に多く出回りすぎているタイトルのレコードが挙げられます。
レンタルアップのレコードとは、以前レンタルレコード店で使用されていたレコードをクリーニングし、レンタルシールが付いたジャケットを新品または良品に交換して販売したレコードを指します。
似たような用語にレンタル落ちがありますが、レンタル落ちはレンタルレコード店で使用されていたレコードをそのまま販売しているのに対して、レンタルアップではジャケットを交換して販売している違いがあります。
レンタルアップの場合はレンタルショップ等のステッカーは付いていませんが、ジャケットを交換しているため、元々のジャケットがない状態となっていることから買取ることが難しくなっています。
レーザーディスクとは、映像を記録するための直径30cmのディスクのことです。
レーザーディスクの買取には専門的な知識が必要なので、レコード買取専門店では買取るのが難しいです。
また、SP盤も一部を除いて買取が難しい場合が多いです。
SP盤はレコードの1種で、LPレコードやEPレコードが登場する前に普及していたレコードのことですが、再生には専用のプレーヤーが必要な特殊なレコードであることから買い手がつきにくく、一部のSP盤を除いて基本的にはなかなか売るのが難しいものとなります。
レコードの中には、中古価値がほとんどないレコードも存在しています。
こういったレコードは値段が付けられないことから買取を断られてしまうことが多いです。
ただし、レコード買取業者の中には、中古価値がなく値段がつけられないレコードがあった際には、他の品物と一緒に1つにまとめて値段を付ける場合もあります。
どのように対応してくれるかはレコード買取業者に確認しましょう。
レコードの中には確かに買取ってもらえないレコードも存在していますが、一方で買取不可に思えて実は買取ることができるタイプのレコードも存在しています。
実際にセタガヤレコードセンターでは、他店で断られたレコードでも高額で買取出来る可能性もございます。
ここでは、買取不可に思えて実は買取ることができるレコードを解説します。
既にレコードの再生機器がなく長年再生していないレコードや、買ってからほとんど放置しているレコードでも買取ることは可能です。
レコードは再生しないからといって価値が落ちるわけではありません。
むしろちゃんと保管していれば状態が保たれて価値が付く可能性もあります。
レコードを売ろうと考えている方の中には、家族のレコードと自分のレコードが混ざってしまっていたり、ジャンル関係なく1つの箱にまとめて保管している方も多いかと思います。
また、遺品整理でレコードを処分しなくてはならない場合、レコードに詳しくなく整理するのが難しいこともあるでしょう。
ある程度の枚数などは確認する必要がありますが、基本的にはジャンルごとに分かれていなくても、まとめて送ったり持っていくことで買取できます。
もちろん、ご自身で買取希望商品のリストを作る必要もありません。
サンプルレコードはレコードを販売する前に見本として作られたレコードのことで、見本盤は宣伝やプロモーションに使われるレコードを指します。
ガリ刷とは、ガリ版刷りレーベルのことで、レコードのデザインがまだ決まっていない段階で、手書きの印刷機でデザインをプリントした見本盤のことを指します。
発売当時に譲り受けたなどの理由でサンプルレコード・見本盤・ガリ刷を持っている方は少なくありません。
セタガヤレコードセンターではこういったレコードも通常盤と同等条件で買取が可能です。
お品物によっては、まれに通常盤よりも価値が高く高額で買取れるものもありますので、ぜひ査定に出してみてください。
レンタル落ちのレコードとは、もともとレンタルレコード屋などで取り扱われていたレコードのことで、レンタルマークのステッカーが貼ってあるものを指します。
中古価値としては下がってしまう可能性もありますが、セタガヤレコードセンターではレンタル落ちのレコードの買取もおこなっているので、お気軽にご相談ください。
お客様の中には誰も知らないようなレコードをお持ちの方も多くいるかと思います。
またご家族が集めていたレコードで、名前も聞いたことがないようなアーティスト、歌手名が出てくることもあります。
しかし、当時はマイナーでも今になって音楽性が評価され、価値が高くなっているレコードとなっている可能性もあります。
マイナーなレコードこそセタガヤレコードセンターにお任せください。
各ジャンルのスペシャリストが在籍している為、誰も知らないようなレコードでも査定が可能です。
レコードを買取っている業者の中には、高額で買い取れるレコードのみを買取って、査定価格が1000円以下のレコードの買取は受け付けていない業者もあります。
しかし、セタガヤレコードセンターでは高額のレコードはもちろん、買取価格が低いレコードでも買取ることが可能です。
近年活躍しているアーティストの中には、過去に発売したレコードを再発するアーティストや、新しく発表したアルバムをCDだけでなくレコードとしても発売するアーティストもいます。
近年発売されたレコードでも、宇多田ヒカルや安室奈美恵のレコードなどのように買取価格が上がっているものも存在しており、セタガヤレコードセンターではこういったレコードも買取っています。
では、買取してもらえないレコードはどのように処分すればよいのでしょうか。
買取が不可だったレコードの処分方法はいくつかあるので解説します。
1つ目の方法として挙げられるのが、値段がついた他のレコードと一緒に業者に引き取ってもらう方法です。
レコードを買取っている業者の中には、査定額に承諾して買取契約を結んだ際に値段をつけることができなかったレコードも一緒に引き取って、代わりに処分してくれる業者も存在します。
自分で処分する必要がないのでとても手軽ですが、一方でどの業者でも引き取ってもらえるわけではありません。
中には買取に承諾しても引き取ってくれない業者もあるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
2つ目がフリマやオークションに出す方法です。
現在では、スマートフォン1台あればメルカリ・楽天ラクマなどのフリマアプリやヤフオクといったネットオークションに出品することができます。
フリマやオークションで需要があれば、レコード買取店で買取を断られてしまったレコードでも買い手がつくかもしれません。
フリマやオークションに出品するならまず品物の写真をアップロードして、売れそうな価格を設定しましょう。
あとは買い手がつくのを待つだけです。
なお、出品したからといって必ず買い手が付くわけではありませんし、買い手がついても購入者・落札者とのやりとりは自分でおこなわなければならないので手間がかかります。
3つ目がゴミとして処分する方法です。
レコードは本体が不燃ごみ、ジャケットや帯が可燃ゴミとして処分することができます。
業者に引き取ってもらうことができなかったり、フリマやオークションに出しても買い手がつかなかったりした場合はゴミとして処分しましょう。
なお、自治体によってはレコードは本体も可燃ゴミとして処分できるケースもあるため、どのように捨てるかはお住まいの地域のホームページをチェックしてみましょう。
買取ることが難しいレコードが存在している一方、高く買取ってもらいやすいレコードもあります。
ここでは、高額で取引されるレコードの特徴と売る際のポイントを解説します。
まず、レコード本体の状態がよいLPレコードは高く買取ってもらえます。
状態がよいということは、音質にも問題がなく綺麗に聴けることなので、中古レコードとしての価値はとても高いです。
また、レコード本体だけでなくジャケットや帯などの状態がよいレコードはさらに高く売ることができます。
レコードを売ろうとしている場合は、できるだけ劣化しないよう正しい方法で保管しましょう。
流通数が少なく希少性の高いLPレコードも高く買取れるレコードの1つです。
例えば、限定盤のレコードや当時は人気がなくあまり生産されず後年になって再評価されたレコード、ファンクラブ限定のレコード、コレクターが買い占めたことで流通数が少なくなっているレコードなどが挙げられます。
世界的に人気のアーティストのレコードは需要が多いため、高く買取られることが多いです。
例えば、国外アーティストだとビートルズやクイーン、レッド・ツェッペリンなどのレコードが高値で取引されることが多いです。
国内アーティストの場合は、現在でも活躍している山下達郎やレコードレーベル・ナイアガラを立ち上げた元はっぴいえんどのボーカル&ギターである大瀧詠一などのレコードが人気が高いです。
また、レコードの中には人気のタイトルのレコードも存在しています。
例えば、松任谷由実が荒井由実という名前で活動していた際のデビュー・アルバム「ひこうき雲」の初版は、希少価値が高い上にレコードとしての評価も高いため、かなり高値で取引されています。
レコードを購入した際には様々な付属品が付いてきます。
例えば、レコードをしまっておくジャケットやレコードのタイトル・キャッチコピーが記載してある帯、楽曲の歌詞が記載されている歌詞カード、特典として付いているポスターやステッカーなどが挙げられます。
レコードの価値は、希少性や流通数だけでなく、上記のような付属品にも左右されており、特に付属品が揃っているレコードは高値で買取ってもらえます。
できるだけ高く売りたいのであれば、事前にレコードの付属品を全て揃えておきましょう。
中古レコードは日本国内だけでなく海外でも取引されており、日々買取相場は変動しています。
そのため、数年前までは高値で取引されていたレコードでも価値が下がってしまうこともありますし、逆にこれまで高値で買取られていなかったのに数年で買取価格が高くなるレコードもあります。
レコードには、クラシックやロック、ポップスや歌謡曲などのジャンルがあり、レコード買取業者によっては得意としているジャンルが決まっていることもあります。
レコード買取業者が不得意としているジャンルのレコードを持ち込んでしまうと、買取を断られてしまったり高価なレコードが見逃されてしまったりするので、あらかじめ買取業者がどういったジャンルを得意としているかチェックして、売りたいレコードジャンルに強い買取業者に依頼しましょう。
レコード買取業者の中には、これまで買取ったレコードの実績や買取価格を公開していない業者もあります。
こういった業者の場合、レコードが大体どのくらいで買取ってもらえるのか目安が付けにくいですし、どの程度買取の経験があるかわかりません。
より高く売りたいのであれば、買取実績を公開していてきちんとした経験があることが分かる業者や、買取価格の目安がつけやすい買取価格を公開している買取業者に依頼するのがよいです。
レコードを売る前にレコードやジャケットに付いたホコリは取り除いておくのが望ましいですが、レコードやジャケットの劣化を自分で補修するのは控えた方が良いです。
レコードやジャケットの補修はとても難しく、自分でやろうとすると返って状態が悪くなってしまうことがあります。
傷やカビ、破損等があっても自分で直そうとはしないでください。
レコードの中には、買取が難しいものが存在していますが思わぬ形で値段がつくものもありますので、まずはレコード買取業者に持っていってみるのが良いです。
レコード買取実績30年を誇るセタガヤレコードセンターでは、LPレコード・EP(ドーナツ盤)レコードはもちろん、オーディオ機材やCD、楽器など音楽関連商品の買取に関しては幅広くおこなっています。
当店では他の業者では買取を断られてしまうようなレコードでも買取ることができる場合がありますので、買取が可能かどうか迷ったらまずはお電話にてご相談ください。