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期間限定レコード30%アップキャンペーン
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ジャズレコードの査定・買取なら
セタガヤレコードセンター

セタガヤレコードセンターはベテラン査定士を多数揃え、中でもジャズのレコードについては30年の査定歴を誇り、国内外から高い評価をいただいています。取り扱いジャンルもモダンジャズ・和ジャズ・ジャズヴォーカル・フリージャズ・ビバップ・クラブジャズ・スウィング・モードジャズなど全てのスタイルのジャズに対応しています。ジャズに精通した熟練スタッフが貴方の大切なレコード/CDを1枚1枚大切に査定いたします。

レコード

ジャズの買取に強い3つの理由

  • 1

    ジャズ専門査定士が在籍

    セタガヤレコードセンターにはジャズ専門査定士が在籍しています。査定歴は30年。豊富な知識と高い専門性は 国内外から高い評価をいただいております。

  • 2

    世界中を網羅する豊富な販売ルート

    セタガヤレコードセンターは他社と比べて最高クラスの高額買取が実現できています。その秘密は、世界中を網羅する豊富な販売チャネル。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、最近では中国を始めとするアジア圏など世界中に豊富な販売コネクションを持っております。それによりお客様がお持ちのレコードの需要が最も高い国と地域の購入者へ販売することが可能になり、買取額も高額になります。

  • 3

    リアルタイムの市場買取相場と当社独自のデータ

    時期・人気・商品の状態によって、買取価格が変動するジャズレコードを、より適正な価格でご案内させていただくため、リアルタイムの市場買取相場と、当社独自のデータを掛け合わせて、よりご納得いただける査定額にて、高額買取を実現しております。

レコードコレクターの方々からも
高い支持を得ています

  • 利右衛門さん「何より、価格が思った以上だったのも、かなり嬉しかったです」

  • negritaさん「まさに、プロフェッショナルの一言」

  • Vinylさん「ためになるし、嬉しいしと、感動ばかりでした」

レコードコレクター×買取査定のプロ 座談会より

細かな情報も見落とさない確かな査定力

レコードはオリジナル盤や製造年・プレスされた国などで大きく価値が変わります。
しかしその違いを見極めるのは非常に難しいものです。
セタガヤレコードセンターの査定士は、ラベルやジャケットの微妙な違いを見落とさず、
そのレコードがいつ製造された物かどうかを見極めます。

プロの査定担当がチェックするポイント

  • LEXINGTONラベル

    レーベル設立以降、12インチおよび10インチのSP盤、7000番台と5000番台で展開された10インチLP盤を経て、Blue Noteが12インチのLPレコード・ラインをスタートさせたのが1500番台です。そのカタログの初番となる1501番のMiles Davisの『Volume 1』から1543番のKENNY BURRELL『VOL.2』まで使用されたのが、白地に青、リムの住所表記が”767 LEXINGTON AVE NYC”となっている通称です。
    最初期だけにディティールの混在がほぼなく、レコードは、フラットエッジ、手書きRVG刻印、耳(P)マーク、溝あり、R、INCなし、と全ての条件が共通しています。ジャケットについても基本的にはLexington、額縁、ニスコート、INCなし、と共通していますが、1516番のJutta Hippの『At The Hickory House Volume 2』だけがなぜか額縁無しとなっています。また、1521番、1522番の連作であるArt Blakeyの『A Night At Birdland, Vol.1』と『Vol.2』はジャケット裏の下部に写真を配したデザインとなっているため住所表記はありません。このラベルをオリジナルとする初版は”MONO”のみとなります。

  • 47 WEST 63rd ラベル
    NEW YORK 23付き

    Lexington通りから事務所を移転し、リムの住所表記が”47 WEST 63rd”となっているのが、通称<47WESTラベル><63rdラベル>と呼ばれるラベル・パターンです。この住所表記は1961年頃までの約130枚ほどに使用されますが、その最初期の20枚強のラベルには、当時の郵便番号である”NEW YORK 23”も記載された通称<23付きラベル>が使用されています(それ以降は”NYC”とだけ記載されるようになります)。
    基本的には両面ともに<23付きラベル>が使用されていますが、稀に片面だけが<23付きラベル>で、もう片面が<47WESTラベル>という<片23付きラベル>がオリジナルとされるタイトルも存在しています(例:1577番 John Coltrane / Blue Train)。
    この<23付きラベル>期には、フラット・エッジからグルーヴ・ガード盤へ、二スコートからラミネート・コート、手書きRVGからRVG刻印への移行が見られる時期でもあります。溝、耳(P)マーク、R、INCなしは全てに共通しています。このラベルをオリジナルとする初版は”MONO”のみとなります。

  • LIBERTYラベル

    1966年に創業者のAlfred LionがLiberty社にBlue Noteを売却し経営から退くと、青と白のラベル・デザインは引き継ぎつつ、リムの住所表記が社名の”A DIVISION OF LIBERTY RECORDS,INC.”になります。耳(P)マークは全てに付かなくなり、VAN GELDER刻印も次第に付かないものが増えていきます。ジャケット記載の住所も遍歴があり、インナースリーヴも<NEW YORKラベル>期のカタログ・スタイルから変更になります。
    <LIBERTYラベル>が初版オリジナルとなる最も若い番号は4203番のAndrew Hill『Andrew!!!』になりますが、次は大きく飛んで4232番のWayne Shorter『Adam's Apple』、そしてまた飛んで4243番のLee Morganの『Delightfulee』となります。これは型番号が決してリリース順でないことを表しています。そしてここからは恒常的に(4247番Don Cherry『Synphony For Improvisers』を飛ばして)<LIBERTYラベル>となります。但し、しばらくは”STEREO盤のみ<NEW YORKラベル>あり”というものが混在。Liberty社がUnited Artist傘下に組み込まれるまで使用されます。

  • 黄色NYCラベル

    Prestigeが12インチLPレコードを”7000番台”のカタログ・ラインで発表し始めた際に使用したラベル・パターンです。リムにある”446 W 50th ST., N.Y.C.”の住所表記から<黄色NYCラベル>と呼ばれています。7001~7141番まで存在しています。
    この<黄色NYCラベル>にも2種類のカラー・ヴァリエーションがあり、明るめの<黄色NYCラベル>を<レモン・イエロー><レモンNYCラベル>と呼び、それに対する場合に通常の色味を<山吹NYCラベル>と呼ぶこともあります。<レモンNYC>は一部のタイトルにのみ確認されているため、<レモンNYC>が先行してプレスされたものではないかと推測され、コレクターには<レモンNYC>の方が好まれています。
    しかし、フラット・エッジとグルーヴ・ガード盤、耳の有無、AB刻印の有無、手書きRVGとRVG刻印、ラベル右側の”HI-FI”表記などにおいて揺れが見られるため、どのパターンが絶対的に初版であるとは断定できない問題もあります。大きく<黄色NYCラベル>をオリジナル・プレスと分類して、その中で<レモン・イエロー>と特記する方法も一般的に行われています。

  • 黄色NJラベル

    <黄色NYCラベル>に続いて登場するのが<黄色NJラベル>です。Prestigeがニュー・ジャージー州に引っ越したことにより”203 South Washington Ave., Bergenfield, N.J.”と、リムの住所表記が変更になりました。
    このラベル・パターンは7142番のJohn Coltraneの『Soultrane』から用いられることになりました。ただし7141番のEddie "Lockjaw" Davisの『Cookbook』にも<黄色NYCラベル>の存在が確認されています。残余ラベルの使い回しだとする説に則った場合に7142番を<黄色NJラベル>の開始としますが、この時期のPrestigeは毎月複数タイトルがリリースされているため、この盤だけが<黄色NYCラベル>の使い回しと可逆的に考えるには他の理由が必要そうです。
    初回盤が<黄色NJラベル>となるのは、7320番台あたりまでとなります。この境界があいまいな理由としては、続く<紺ラベル>への切り替えの間に、短期間のみ<金ラベル>(STEREOは<黒ラベル>)というものが存在します。この期間のラベルについては、”存在が確かめられたもの基準”という帰納的にしか判断できないため、個別での判断となります。

  • 紺ラベル(右ロゴ)

    ”一般的”には<黄色NJラベル>に続くのが<紺ラベル(右ロゴ)>です。”一般的”と注釈が付く理由に、<紺ラベル(右ロゴ)>に切り替わる際に、短期間のみ<金ラベル>(STEREOは<黒ラベル>)というものが存在するためです。このイレギュラーなラベルについては、”存在が確かめられたもの基準”のやはり帰納的にしか判断できないため、個別での判別となります。例えば、7315番のKenny Burrell『Soul Call』は<黄色NJラベル>が存在せずに<金ラベル>が確かめられていますが、型番号的にはずいぶん先となる7325番のRed Holloway『Cookin' Together』には<黄色NJラベル>が見つかっています。この<金ラベル>からPrestigeのお馴染みのロゴである”トライデント・マーク”が登場します。
    7327番のJimmy Witherspoonの『Blue Spoon』は<紺ラベル(右ロゴ)>以前のラベル・パターンが見つかっていないため、<紺ラベル(右ロゴ)>ラベルによる初のオリジナル・プレスとされています。ただ、7328番のShirley Scott & Kenny Burrell『Travelin' Light』からという説もあります。存在しないことを証明することは不可能なので、これらの<金ラベル>が確認されれば情報は更新されるでしょう。

  • 白ラベル

    古典ジャズの再発レーベルとしてスタートしたRiversideが、1965年にRandy Weston、続いてThelonious Monkと契約したことからスタートしたContenporary series。型番号”RLP 12-201”のThelonious Monk『Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington』から始まったこのシリーズは、白地に中央上部にマイクとリールの図案を配した<白ラベル>でスタートします。初期のラベルは青い部分の色味が薄く<グレー・ラベル>として区別されることもありますが、基本的には全て<白ラベル>として問題はないと思います。また<白ラベル>という言葉が一般的にプロモ盤を表す用語であるため<白リール・ラベル>と呼ばれる場合もあります。このラベル・パターンは”RLP 12-242”のThelonious Monk Septet『Monk's Music』まで使用されます。全てに深溝が存在します。このラベルをオリジナルとする初版は”MONO”のみとなります。
    後にOJCが再発する際にはこの<白ラベル>のデザインを用いますが細部が異なり、特に下部のリムには”FANTASY INC.”と表記されています。

  • 青大ラベル(INC.なし)

    <白ラベル>は型番号”RLP 12-242”のThelonious Monk Septet『Monk's Music』で終わり、続くは青地に銀文字の<青大ラベル(INC.なし)>となります。なぜ<青”大”ラベル>と呼ばれるかというと、後に<青”小”ラベル>が現れるためであり、なぜ<(INC.”なし”)>と付くのかといえば、後に<(INC.”あり”)>の<青大ラベル>が現れるためです。ただし、”大”と付きますがラベルのサイズは通常のサイズと同様です。この<青大ラベル(INC.なし)>は型番号”RLP 12-279”のThelonious Monk Quartet『Misterioso』まで存在が確認されています。
    呼称の通り、ラベル・サイズは通常の約10cmサイズと続く<青小ラベル>と比較して大きく、下部のクレジットが”BILL GRAUER PRODUCTIONS”となっており、後ろに続く”INC.”表記がありません。全てに深溝が付きます。このラベルをオリジナルとする初版は”MONO”のみとなります。したがってSTEREO盤のラベル・カラーである<黒大ラベル>の<INC.なし>は存在しません。

  • 青小ラベル

    <青大ラベル(INC.なし)>に続いて用いられるのが<青小ラベル>です。呼称のように通常のラベル・サイズの約10cmに対して、約9.2cmと小さいサイズのラベルが用いられています。今までのラベル遍歴と同様に、下部のクレジットは”BILL GRAUER PRODUCTIONS”と後ろに続く”INC.”表記はありません。ただし<青小ラベル>には”INC.なし”しか存在しないため、特に”INC.なし”とは表記しません。この時期には全てグルーヴ・ガード盤となっているため、レコード盤の中心からラベルの外側まで盛り上がりが続いていることで、ラベルの小ささが確認できます。また全て溝ありであるため、上部ロゴの溝の通過する位置でも小ささは判別可能です。
    型番号”RLP 12-280”のMax Roach『Deeds, Not Words』から<青小ラベル>が恒常的に使用されるようになります。”RLP 12-280”以前のタイトルにも<青小ラベル>が見つかっていますが、これはラベルの切り替え期に相当します。また、”RLP 12-280”以降にも<青大ラベル(INC.なし)>が見つかっているという報告があり、それは全てプロモ盤とのこと。

  • オレンジ・ラベル(AM-PAR)

    ABC-Paramount Recordsは1960年にジャズ専門の子会社としてImpulseを設立、12インチLPレコードからのカタログ・スタートとなりました。初期の型番号はMONOは"A-1"、STEREOは"AS-1"といったシンプルなスタイルです(ジャケットはMONOの型番号のみが記されていますので、ラベルを見て判断します)。このImpulseのロゴと同色のラベル・デザインは、通称<オレンジ・ラベル>と呼ばれています。
    この<オレンジ・ラベル>の下部の社名クレジットは年代によって3つのパターンが存在しています。その最初期に当たるのが<オレンジ・ラベル>の中でも<AM-PARラベル>と呼ばれる、“A PRODUCT OF AM-PAR RECORD CORP.”と下部に白地でクレジットされているデザインです。”A-33”のMcCoy Tyner Trio『Reaching Fourth』まで使用されました。その後の下部の社名は”ABC-PARAMOUNT RECORDS, INC.”、”ABC RECORDS INC.”と変遷します。刻印ですが、”RVG”、”VAN GELDER”、”BellSound”が混在します("A-8"は"BellSound"、"A-15""A-16""A-21"以降は"VAN GELDER"、その他は"RVG")。また<AM-PARラベル>は全て"艶あり"ラベルです(艶は"A-9101"まで)。

  • 赤黒ラベル

    <オレンジ・ラベル>の次に使用されたのが、<赤黒ラベル>と呼ばれる黒地を赤いリングで囲ったデザインです。デザイン移行期によく見られるように、明確な型番号での移行は示されず、”存在が確かめられたもの基準”の帰納的に判断されています。<赤黒ラベル>をオリジナルとする最初の作品は”AS-9154”のArchie Shepp『The Magic Of Ju-Ju』となり、最後に<オレンジ・ラベル>が確認できるタイトルは”AS-9164”のBill Plummer『Bill Plummer And The Cosmic Brotherhood』となります。
    写真は最初期の<赤黒ラベル>ですが、このデザインにも幾つかの変遷があり、1970年にABCはImpulseのロゴを商標登録したため、ラベル上部のロゴを囲む虹色のボックスが左はImpulse、右はABCと境で分断され2つのボックスとなり、それぞれの外部に(R)マークが付くようになります。"AS-9198"のDave Mackay & Vicky Hamilton『Rainbow』がその初出と考えられています。そして”AS-9214”のJohn Klemmer『Constant Throb』辺りから、ラベル下部にはアドレス表記から著作権/原盤権を表す(C)若しくは(P)マークと登録された年(リリース年とは限りません)が表記されるようになりました。

  • ネオン・ラベル

    <赤黒ラベル>に続いて使用されたのが、<ネオン・ラベル>というラベル・デザインです。Impulseのロゴ・デザインが一新され、ネオン・サインを模した一筆書きの流れ文字でカラフルなロゴとなりました。黒地の上部に新たなロゴが配されますが、リムなどはかなりシンプルなデザインです。
    ”AS-9230”のMilt Jackson『Just The Way It Had To Be』からこのラベルは使用されますが、ラベルのみではなく、変更されたロゴ・デザインがジャケットにも反映されています。ただし、この<ネオン・ラベル>使用期に、後の<緑ラベル>時に使用されるレーベル・ロゴがラベルのデザイン変更に先んじてジャケットに使用されることになります。”AS-9275”のMarion Brown『Sweet Earth Flying』までの使用が確認されています。この時期のImpulseはカタログに編集盤的なタイトルも多く、またSun Raがかつて”Saturn”からリリースしていた再発も多く見られます。John KlemmerやGato Garbieriの他に、Alce Coltrane、Pahroah Sansdersなどの重要作も含まれています。

  • トランペット・ラベル

    1956年にNorman Granzによって設立されたVerve Records。ジャズの主要ラインはプリフィックスに"MGV"が付く8000番台が与えられ、GranzがVerve前に運営していたClef RecordsとNorgran Recordsのカタログ、およびMercury Recordsにライセンス供与されていた音源の再発行を中心に開始します。また、元々はClefやNorgranでリリース予定であったものも新録音として発表します。ClefやNorgranで使用されていたトランぺッターの意匠を引き継いだVerve8000番台の最初期のラベルは<トランペット・ラベル>と呼ばれています。センター・ホールの上部右側に”CLEF SERIES”というロゴが入っています。これは特にClefの再発盤という訳ではなく全てに入っており、”MGV-8205”のThe Lester Young-Teddy Wilson Quartet『Pres And Teddy』からこのロゴ表記が無くなります。
    続いて下部のリム表記の左側に”LONG PLAY”、右側に”HIGH FIDELITY”の文言が、8320番台から追加されます。また、初期の<トランペット・ラベル>には黄色のラベルが存在します。黄色のラベルが見られるのは8200番頃までで、”CLEF SERIES”ロゴ入りのものは全て黄色が存在するとされています。後のVerveでは黄色をプロモ・カラーとしていましたが、これらはClefやNorgranと同様のカラーでありプロモ・コピーではありません。

  • 黒T VERVE RECORDS,
    INC ラベル

    続いて、Verveお馴染みの<黒Tラベル>へと移行します。最初の<黒Tラベル>は下部に”LONG PLAYING MICROGROOVE VERVE RECORDS, INC - MADE IN U.S.A.”の記載があり、上部の”Verve Records”ロゴの右下にレジスターマーク(R)がありません。このデザインはヴォーカルをメインとした”MGV-2000”番台に使用されていたものでした。<トランペット・ラベル>は"V-8394"のDizzy Gillespie『Gillespiana』まで確認されていますが、遡って”MGV-8322”の『Louis Armstrong Meets Oscar Peterson』では見つかっておらず(従って<黒T VERVE INC>がオリジナル)、型番とリリース順の齟齬、若しくは併用とされています。また、プリフィックスが”MGV”からモノラルは”V”、ステレオは”V6”と簡素化され”V-8392”のHerbie Mann『Flute, Brass, Vibes & Percussion』から使用されます(但し<トランペット・ラベル>あり)。
    61年にはVerveがMGMに売却されることもあり、このラベルが8000番台のオリジナルとなるのは短命で、”V6-8397 ”のThe Jimmy Giuffre 3『Fusion』が最後となります。デザインの変更(Grantzが使用してきたトランペットの意匠の削除)、プリフィックスの変更("MG"はMercuryの固有プリフィックスで、GrantzはNorgranを”MGN”、CLEFを”MGC”としており、その延長にVerveの”MGV”がありました)ともにGrantzの撤退、及びMGMへの売却がトリガーと考えられます。

  • 黒T MGM ラベル

    Norman Grantzは1960年12月にVerve RecordsをMGMに売却しました。そのためラベルの下部リムにある表記が”MGM RECORDS-A DIVISION OF METRO-GOLDWYN-MAYER, INC.-Made in U.S.A.”となります。そしてラベル上部の流れ文字の”Verve Records”のロゴの右下にレジスターマーク(R)マークが付くようになります。このVerveの<MGMラベル>期によく語られるのが<東海岸プレス>と<西海岸プレス>の違いです。ニュー・ジャージー州のブルームフィールドにあったMGMの自社プラントでプレスされた<東海岸プレス>は”深溝”がなく、プロモ盤が”黄色地”となっており、カリフォルニアはバーバンクのH.V.Waddell社のプラントでプレスされた<西海岸プレス>は”深溝”があり、プロモ盤が”白地”となっています(プレッシング・プラントについては外部委託という形で一部例外もある模様)。またフォントもそれぞれ異なっています。<西海岸プレス>は溝あり以降にも、リム付近にもう一重リングのある二重リング、そして内側の薄いリングのみと移行します。
    1972年にMGMがPolygramに買収され、その傘下に入ると、リム表記が”MANUFACTURED BY MGM RECORDS, INC., 7165 SUNSET BOULEVARD, HOLLYWOOD, CALIF. 90046”と変更された通称<SUNSETラベル>へと移行します。<MGMラベル>は"V6-8806"のJimmy Smith『Root Down』まで使用されました。

  • 6 EYE ラベル

    現在使用されている33回転のLPレコードは、1948年に米国のColumbia Recordsによって採用されたフォーマットです。Columbiaのポピュラー・ラインの12インチLPは”GL”のプリフィックスを持った”500番”台(GL-500)から、ラベルは黒地に銀文字の<黒一色ラベル>でスタートしました。525番からはリムのデザインの細部を変更し、マルーン(海老茶色)地に銀、もしくは金文字の<赤一色ラベル>(単に<一色ラベル>とも)となり、プリフィックスも”CL”に変更されました。それに続くのが、1955年に導入された通称”ウォーキング・アイ”を盤面に6つ配した<6 EYE ラベル>です。リリース順の齟齬により型番号順では混在し、”CL-666”以降は<6 EYE ラベル>が一般的となりますが、大きく飛んで”CL-710”のDoris Day『Love Me Or Leave Me』には<一色ラベル>が見つかっています。<6 EYE ラベル>のセカンド・ヴァリエーションが<6 EYE ラベル CBS付>です。本家Columbiaから独立した英国のColumbia Graphophoneが欧州圏で商標を持っていたため、1961年に海外戦略としてCBSを立ち上げました。また1961年にColumbiaは新しいプレス機を導入したため溝無しに移行します。そのため<CBS付き>の多くは溝無しがオリジナルとなります。1962年まで使用されました。

  • 2 EYE ラベル

    1962年6月にColumbiaはラベル・デザインを一新し、ロゴが2つとなる通称<2 EYE ラベル>に移行しました。最初のデザインでは、ラベルの下部に”GUARANTEED HIGH FIDELITY”と黒字で入っています。デザインの変更時期は1962年6月と判明していますが、型番順とリリース順に齟齬があるため、型番号では切り替わりを断定できませんが、”CL-1820”番辺りが<2 EYE ラベル>への切り替えのタイミングです。<2 EYE ラベル>は1965年8月にマイナー・チェンジをし、下部に”360 SOUND”と”MONO”の文字と矢印が白字で入りました。そのため、初期デザインを<2EYE GHF>、後者を<2EYE 白矢印>と呼ぶことがあります。この2つめのデザインは”CL-2380”番台辺りから使用されました。そして、1967年4月、”CL-2640”番台辺りのリリースから3つめのラベルの下部に”MONO”と白字で書かれた<2 EYE>デザインに移ります。そして、この最終<2 EYE>の途中でColumbiaはMONOの生産を中止し、商業リリースは全てSTEREOへ移行します。1968年10月頃、型番号で言うと”CL-2910”番辺りとなります。また、ラベル左の型番号下の”NONBREAKABLE”表記は1967年2月頃に全てのラベルから削除されます。1970年にPatti Pageの『Honey Come Back』で型番号が"CS-9999"に達すると、"CS-1000"台へ移行します。

  • COLUMBIA最終ラベル

    1970年7月、”1040”番辺りから後年まで長く使用されることとなる、リムに沿って”COLUMBIAロゴ”が繰り返されるデザインへと変更になります。LP生産の最後まで使用されたため、特に決まった呼び名は存在しません。”CS-1000”番台への移行でかつてMONOで使用していた”CL-1000”番台との相性も悪く、”CS-1069”を最後にカタログ番号をCBSが配給するレーベルで統一させた新たなシステムに大改修を行います。全てのレーベルを”30000”で始まる統合されたカタログ番号とし、プリフィックスでレーベルを示す (例「C」はColumbia、「E」はEpic など)システムとなりました。 ちなみに”30000”番台の1枚目はElvin Bishop GroupのFillmoreレーベルからのリリース作であったため”F 30001”となりました。その後、プリフィックス番号にはレーベルに加えてプライス(上代)の情報を含むようになります(プリフィックスには他にも情報を含むことがあります。例 2LPの「G」や4チャンネルの「Q」など)。物価の上昇に合わせて、1971年には”KC-30000”=$5.98、1973年に”PC-30000”=$6.98、1976年に”JC-30000”=$7.98(後に$8.98)...と変更されていきます。例えばEPICの場合では、これらのプリフィックスは”KE””PE””JE”となります。1980年に入るとバジェット・プライスのプリフィックスに再び”PC”が使用されるようになりますが、後期”PC”にはジャケットにバーコードが印刷されるようになります。

ジャズレコード コラム

上記で紹介したポイントの解説のほかに、
ジャズ査定担当が毎日入荷するレコードを独断と偏見、
そして愛情たっぷりに廃盤目線で紹介する、レコード買取コラム。
廃盤の知識を余すことなく綴ります。

ジャズレコード高額買取リスト

査定担当による作品紹介からブルーノート初盤オリジナル判別ポイント解説までを掲載中

ブルーノート(1500番台)

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リバーサイド/ジャズランド

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