お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / ルネ・レイボヴィッツ
・タイトル / ベートーヴェン:交響曲全集
・型番 / 米READER’S DIGEST/RDS-34-1~7/7LP/米会員制通販会社自主企画作/米RCA委託プレス/チャールズ・ゲルハルト&ケネス・ウィルキンソンによるタッグ作
■参考買取価格 / ¥5,000
ルネ・レイボヴィッツ
は、ポーランド出身でフランスを拠点に活躍した作曲家・指揮者・音楽理論家です。ウィーンで学んだのち、第二次世界大戦中にフランスへ亡命し、新ウィーン楽派の作曲技法をヨーロッパ各地に広めました。戦後は著書『シェーンベルクとその楽派』や『十二音技法とは何か』を通じて、十二音技法の理論的普及に大きく貢献しました。ピエール・ブーレーズやハンス・ウェルナー・ヘンツェらを育て、理論家・教育者として多大な影響を与えました。指揮者としても活動し、ベートーヴェンの交響曲全集では作曲者のメトロノーム指示に忠実な解釈で注目を集めました。批評面では辛辣な評価でも知られ、音楽界に賛否両論を巻き起こしました。生涯に100曲近い作品を残しましたが、その多くは没後に再評価が進められています。
本日ご紹介のレコードは「ルネ・レイボヴィッツ / ベートーヴェン:交響曲全集」です。
レイボヴィッツによる『ベートーヴェン:交響曲全集』は、その俊敏なテンポ設定と透明感あふれるテクスチュアで長年マニアに愛されてきました。第9交響曲のアダージョがわずか12分28秒という大胆なテンポながら、各パートが明晰に響き合い、ベートーヴェンの音楽の爽快さと緊張感を新たに感じさせます。録音は名エンジニア、ウィルキンソンによるもので、ウォルサムストゥホールの音響を生かした鮮烈なサウンドと広がりのある音場が魅力です。全曲にわたり完成度が高く、どの演奏も名演と呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています。テンポの速さや表現の痛快さも良識の範囲に収まり、聴くたびに新鮮な発見があります。ベートーヴェンの魅力を再発見させてくれる、実に刺激的な全集といえるでしょう。
本日ご紹介の盤は1966年にReader’s Digestから発売されたUS盤です。
本盤は評価が高く
中古市場の価格は高騰傾向です。
セタガヤレコードセンターでは、ルネ・レイボヴィッツ / ベートーヴェン:交響曲全集を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥5,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。