メニュー

クラシックLPのラベル変遷 – 米COLUMBIA篇

オーディオ・マニア垂涎のステレオ初期盤、特に本国仕様の初版は現在でも人気のため高値で取引されております。
録音現場に立ち会ったエンジニアによって、より現場の音に近い状態でカッティングとプレスをされているためです。

とはいえ、どれがオリジナル・プレスか非常に分かりづらい。。。
米国篇第2回はCOLUMBIAをお送りします。

以前ご紹介したイギリス法人の英COLUMBIAをご紹介しました
英COLUMBIAラベルの変遷はこちら

今回は1940年代、初のLPレコードとなったML4000番台のモノラル期から、1953年まで英国COLUMBIAと提携解消し、その後1958年の初のステレオレコード発売以降まで、米COLUMBIAのラベル変遷をご紹介致します。
米国一大メジャーレーベルですのでRCA同様ジャズやポピュラー等のリリースもございますが、今回はクラシックに限定しご紹介致します。

モノラル第1期

モノラル第1期、ML4000番台(10吋はML2000番台)のラベルはこちらです。正確にはラベル下部にMICRO GROOVEの記載があるラベルもございますが、現物が無かったのでこちら割愛させて頂きます。

こちらが貴重なCOLUMBIAのLP商品第1号です(ヴァイオリンはミルシテイン、指揮はワルターのメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲)
ML初期の米COLUMBIAはこちらの紙で出来た汎用ジャケットが多くなっております。

モノラル第2期

MLも4000番台後半になり、ステレオ初期へと近づくと写真の様なラベルとなります。通称6つ目、もしくは6EYESと呼ばれます。
この目とは左右にデザインされた目玉のようなロゴを指します。
この頃のCOLUMBIAになるとRIAA社(アメリカレコード協会)が先導し、RCAが開発した、現在一般的な周波数特性カーブであるRIAAカーブがほとんどとなり、音質的に有利になっております。
同じカタログナンバーで一色と6EYESが存在する場合、ステレオ初出に近くなる6EYESが人気であることが多いです。

ステレオ第1期

1956年頃からCOLUMBIA社でもスタートしたステレオ録音ですが、商品第1号がリリースされたのは1958年となっております。

米COLUMBIA社ステレオ第1弾となるMS6001番はオーマンディ指揮によるレスピーギ/ローマの祭り。
ステレオ(MS)の第一期も6EYESとなりますが、モノラル(ML)との違いはラベル部分の灰色と黒の色が逆転し、ラベル上部に【STEREO FIDELITY】の記載があります。

米国が豊かな時代に隆盛期を迎えたレーベルのため、この6EYES辺りでも入手しやすいタイトルもございますが、RCAに比べると少し難易度が上がる印象です。
ワルターによる一連のベートーヴェン/交響曲、グールドのバッハ/フーガの技法、ブラームス/間奏曲集等々、状態良好のお品物は比較的入手の難しいタイトルとなります。

ステレオ第2期(バリエーション3種)

1962年から上記のラベルに変わります。名称は”2EYES”もしくは2つ目ラベル。
モノラル期にも使用されていた”360 SOUND”のキャッチが入ります。
カタログナンバーではMS6350から6500辺り位まではこちらのラベルとなります。

翌1963年からはキャッチコピーの両側に黒矢印が入ります。カタログMS6500から6800辺りまではこの辺りのラベルと言われております。

MS6800以降から7500辺りまでは下部の文字が白となります。

バーンスタインのマーラー後期交響曲、グールドの平均律クラヴィーア曲集といったタイトルは上記2EYESラベルが初出となります。

ステレオ第3期

7500番辺り以降はこちらのラベルとなります。
初期6EYESと比べると盤がかなり薄くなり、音質的にも不利となる傾向にありますが、このラベルが初出の作品もございます。
ジュリアード弦楽四重奏団のハイドン/太陽四重奏曲、チャールズ・ワーゼンによるベートーヴェン/後期ピアノ・ソナタ集等はこちらのラベルが初出となります。

以上がUS COLUMBIAを見る上での重要なポイントとなります。
優秀録音の名盤が多数存在するUS COLUMBIAですが、廃盤の観点による専門的な知識が必要となります。

クラシックのお買取のご相談は是非弊社にお任せ下さい。