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クラシックLPのラベル変遷 – 英COLUMBIA篇


オーディオ・マニア垂涎のステレオ初期盤、特に本国仕様の初版は現在でも人気のため高値で取引されております。
録音現場に立ち会ったエンジニアによって、より現場の音に近い状態でカッティングとプレスをされているためです。

とはいえ、どれがオリジナル・プレスか非常に分かりづらい。。。
UK篇の最後はCOLUMBIAをご紹介致します。

1800年代末期、米COLUMBIA社の英国法人としてスタート。
その後1931年に英GRAMMOPHONと共にEMIへと統合されますが、しばらくは英HMVと別のカタログナンバーでのリリースが続きます。

COLUMBIAはEMIへと統合されるまでのラベルなので、バリエーションは多くありません。

【モノラル期(型番33CX)】

モノラル期のラベルはこちら。紺地に金文字となります。
レオニード・コーガンとアッカーマンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲(33CX 1395)や、激レアアイテムとして絶大な人気を誇るヨハンナ・マルツィの諸作、シュタルケルのバッハの無伴奏チェロ組曲第2&5番(33CX 1515)等がモノラルセッションの人気作品です。

【ステレオ期(型番SAX)ブルー&シルバー】

ステレオ期の初版はこちらのラベルになります。薄い青地に格子状の線が入り、外周に銀環が施されています。
名称をブルー&シルバー、または青銀と呼ばれています。
型番SAX2252から2539(2526と2532を除く)までとなっております。
こちらもHMVのホワイト&ゴールド・ニッパー・ラベル同様、高貴さを感じる美しいデザインです。

クレンペラーによるマーラー、オイストラフとクリュイタンスによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、マリア・カラスとガリエラによるロッシーニのセビリアの理髪師、そして超レアアイテムで知られるコーガンとシルヴェストリによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲等々…
入手難ながら素晴らしいオーディオ・ファイルとして名高い作品がズラリと並びます。

【ステレオ期セミサークル】

SAX2526(フライシャーとセルによるブラームスのピアノ協奏曲第1番)と2532(セルによるドビュッシーの海)、そして2540以降はこのラベルとなります。
前回ご紹介したHMVのセミサークルに似た半円ラベルですが、こちらはニッパー犬ではなく、音符のマークとなっています。
また、モノラル・プレスもこちらのラベルの場合があります(セミサークルラベルで型番は33CX)

【ステレオ期スタンプ】

EMIへ統合後、英COLUMBIAのプレスの場合はこちらのラベルとなります。
スタンプラベルですが、ニッパー犬の替わりに音符ロゴとCOLUMBIAの文字が記載されています。

以上がCOLUMBIAからEMI初期までのラベルとなります。
EMIへと統合されるため、非常に少ないバリエーションとなっています。

3回にわたってお送りしました英国盤ラベル解説、如何でしたでしょうか。

ED1が初出とされるタイトルは、ED2以降のラベル、すなわち再販盤となるとお値段が全く異なります。
特にバリエーションが多岐に渡るステレオ初期盤はより専門的な知識が必要となります。

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