●Tadd Dameron (piano),
John Coltrane (tenor saxophone),
John Simmons (bass),
Philly Joe Jones (drums)
1930年代から活動したジャズ・ピアニストのTadd Dameronですが、作曲家/編曲家としても非常に高い名声を得ました。彼が作曲した「Hot House」は
Dizzy Gillespieや
Charlie Parkerによってプレイされビバップ賛歌となりました。Count Basieのために書かれた「Good Bait」、 Sarah Vaughanの代表曲となった「If You Could See Me Now」、Bill Evansもファースト・アルバムでプレイした「Our Delight」、 そして”モダン ジャズで最も演奏されている曲の1つ”といわれる「Lady Bird」など、多くのジャズ・スタンダードを生み出しました。1940年代後半から 1950年代のDameronのバンドには、Fats Navarro、Miles Davis、Dexter Gordon、Sonny Rollins、Wardell Gray、Clifford Brownなどメンバーが参加し、1956年に『Fontainebleau』(PR7037)、1957年に『Mating Call』(PR7070)の2枚のアルバムをPrestigeに残します。しかし、その後に発症した麻薬中毒症状による刑務所病院への服役で1960年まで活動中止を余儀なくされます。釈放後の1962年にRiversideへ『The Magic Touch』(RLP 419)を残しますが、そのアルバムが遺作となってしまいました。
本作は全曲Dameron作曲で、それをColtraneのワンホーンでプレイさせる、といった企図がみえる作品です。16分音符のドラムからピアノ、サックスと入ってくるイントロだけでも高難易度なラテン・ジャズの「Mating Call」、ミッドの「Grind」、そしてDexter GordonがDameronを評して”バップ・ムーヴメントのロマンチスト”と呼んだことも納得の美メロのバラード「Soultrane」とアルバムは続きます。そして締めはバピッシュな「Super Jet」。本作はNJ期になるとジャケット・デザインが変更され、アーティスト名義も”Tadd Dameron With John Coltrane”だったものが”John Coltrane With Tadd Dameron”に変更されます。Prestigeしぐさです。
<初版オリジナル判別ポイント>
○レコード
・黄NYCラベル
・RVG刻印
・深溝
○ジャケット
・コート
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