金延幸子 / み空

URG-4015　帯付/URC初版/定価1700円/インナースリーブ付/見開き

買取価格50,000円

ジャンル： JAPANESE

子ジャンル：歌謡曲／アイドル

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

　URCレコードは創作から販売まで貫こうと設立され、自主制作、自主流通を掲げ60年代末に船出したレーベルです（後にそれがあまりに理想主義的であった為に経営面で行き詰まり、創作を受け持つ音楽事務所とそれを販売する配給会社を別々とする形に移行しています）。
フォーク一辺倒ではなく＜はっぴいえんど＞のようなグループをこのレーベルが受け入れていくのもそんな流れの中で起きた事であり、1972年URCから発売された彼女のファースト・アルバムである本作は、既にURCからアルバム『風街ろまん』をリリースしていた細野晴臣がプロデューサーに起用されています。

　彼女自身のギター演奏と歌に細野晴臣のベースや中川イサトのスライド・ギター、鈴木茂のエレクトリック・ギター、林立夫のドラムスなどが淡く色を添えている本作は、やわらかなバンド・サウンドに乗せて歌を歌ったキャロル・キングやジョニ・ミッチェルなどの音楽をやはり思わせるものですが、それを真似しているという雰囲気はなく、とても自然で無理がない印象があります。

　本作リリース後すぐに結婚を機に海外に移住してしまい、彼女自身が音楽活動を止めてしまった為にあまりプロモーションされる事もなく、いつのまにか時間の中に埋もれてしまい、長い間再発されずにいた作品ですが、小沢建ニらによりこの作品の魅力が再発見され紹介された事を機に、後の時代の音楽ファンの関心を呼び起こす事になりました。
以降、いろいろな形（LPやCD）で復刻が続いていだけでなく、海外でも本作は複数か国でLPやCDが復刻リリースされており、とても稀な事例となっています。