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細野晴臣&横尾忠則 / Cochin Moon

細野晴臣&横尾忠則 / Cochin Moon

SKS-28 帯付/ライナー付/78年オリジナル盤

買取価格7,500円

ジャンル: JAPANESE

子ジャンル: ニューミュージック/シティポップ

※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。

作品紹介

細野晴臣のディスコグラフィの中でも最もストレンジな印象が強い1979年作。
帯とライナーが付属していることも高額査定の条件ですが、ラベルにも要注目。オリジナル盤は赤色ラベルですが、85年の再プレス盤は青色ラベルに変わっています。同品番とはいえ赤色ラベルの方が希少であることは言うまでもありません。
本作はサウンドの特殊性もあってか、以降長い間アナログ・フォーマットでの再発がなかったのですが、ここ数年で事情が変わってきました。まず2015年に海外レーベルからアンオフィシャルでレコード再発されたのですが、(これへの対策も兼ねてか)翌年2016年にはレコード・ストア・デイ限定商品ながら公式のアナログ盤がキングよりリイシュー。さらに2018年にはアメリカのLight In The Atticから数種類のカラー・ヴァイナルも発売されています。近年のこうした『コチンの月』人気は、海外市場における「ジャパニーズ・アンビエント・ミュージック」再評価の流れを背景にしているのではないでしょうか。

東洋哲学や神秘主義などに興味を持っていた細野晴臣が、横尾忠則と共に旅したインドでの体験をベースに制作した企画盤的な一枚です。共同名義ですが、音楽に関しては細野氏のソロ・ワーク。全編がシンセサイザーの多重録音による抽象度の高い(それでいて楽園的な享楽性も孕んだ)反復電子音響サウンドで、クラフトワークやハルモニア辺りのジャーマン・ロック勢との近似性も感じつつ、のちのアンビエント・テクノやエレクトロニカを予見しているかのようでもあります。
坂本龍一佐藤博、松武秀樹が参加していますが、坂本氏が「細野さんが何を作っているか、さっぱりわからなかった」と話していたというエピソードが、本作の恐るべき先見性を表しているように思います。

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