東芝音楽工業/OP-7179/水色三角帯/赤盤/ライナー
買取価格200,000円
ジャンル: ビートルズ
子ジャンル: ビートルズ国内盤LP
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
1964年にリリースされた4作目のアルバム。この時期の彼らは市場規模が段違いに大きいアメリカ進出に向けて、アメリカに於けるテレビ出演もこなし、さらに海外ツアーもこなすという多忙な時間を送っていていました。そんな中で制作された本作は、アルバムのレコーディング期間3週間という僅かな時間が与えられただけ。流石に物理的な問題で前作『ハードデイズ・ナイト』のごとく全曲オリジナル・ソングで勝負とは行かず数曲をカヴァー・ソングで賄っています。
ですが、その忙しい合間を縫って書き上げたオリジナル・ソングの素晴らしさときたら目を見張るものがあり、ジョン・レノンがポール・マッカートニーに負けじとメロディー・メイカーとしての才能を発揮しながらロッカー魂も炸裂させた「ノー・リプライ」「アイム・ア・ルーザー」で新境地を開拓しバンドを力強く牽引。マッカートニーはと言えば、バンド内というよりバンドの外のライバルたち(おそらくキンクスあたり)の斬新なソング・ライティングを意識したような「アイル・フォロウ・ザ・サン」を披露。常にアンテナを張り巡らせて新感覚を機敏に取り入れていく彼の才能が遺憾なく発揮されています。カヴァー曲はストレートなロカビリーを中心に選曲されており、これも自分たちのアイデンティティを力強く宣言してるようで頼もしさを感じさせてくれます。
なお、日本盤初回プレスのLPタイトルは、アメリカ盤リリースのタイトルにならったもの(ですが、アルバム・ジャケットはアメリカ盤のデザインは採用されていません)。レッド・ヴァイナルという特別な仕様となっており、これは海外のコレクターにも人気があります。この仕様は66年のアンコール・プレスまでで、68年、69年、70年と、ほぼ毎年ペースでアンコール・プレス盤が発売され続けてますが、こちらは普通の黒盤仕様となっています。