クラシックレコードは、現在でも需要があるため手放すなら買取ってもらうのがよいですが、レコード買取業者はとても種類が多く「買取に出すならどこがいいの?」と迷ってしまう方も少なくないかと思います。
レコード買取業者を選ぶときは、クラシックレコードの知識が豊富でしっかりとした販売経路を持っているかどうかチェックすると高額で買取ってくれる業者を見つけることができます。
また、クラシックレコードを買取に出す前にクラシックレコード市場や高額で買取されるレコードの特徴を知っておくと安く買い叩かれるのを防ぐことができます。
今回は、クラシックのレコードを買取ってもらう業者の選び方や売るときに知っておくと便利な知識をプロが詳しく解説します。
目次
レコードの需要や市場動向は音楽ジャンルによって全く違います。
ここでは、クラシックレコードの需要や中古市場の動向を詳しく解説します。
ロックやジャズのレコードの場合、収録されている音楽よりも帯やジャケットのデザイン、どこの国でプレスされたかなどが重視されることもあります。
例えば、ビートルズのレコードを集めている方の中には、日本盤・UK盤・US盤があったり、発売されたタイミングによって帯の形状が違ったりすることから同じタイトルのレコードを何枚も集める方もいます。
一方でクラシックレコードで重視されているのは「音」です。
クラシックレコードを集めている方の多くが音楽を聴くことを目的に集めているので、何よりも音質が重視されることが多いです。
レコード買取店の中には、クラシックレコードを買取不可としているところもあります。
音質が特に重要視されるクラシックレコードでは、オリジナル盤や高音質盤は高額で買取ってもらえますが、それ以外のレコードは買取価格がとても安く値段が付かないタイトルが非常に多いです。
そのため、利益に繋げることがとても難しいことからクラシックレコードの買取に対応していない業者も存在しています。
また、他のジャンルと比較すると、クラシックレコードの買取ではより専門的な知識が必要です。
演奏家や指揮者によって人気はさまざまであり同じ楽曲を収録していても、買取価格が全く異なることも多いです。
収録されている曲のことだけでなく、演奏家や指揮者についての知識も求められるので、なかなか専門的な買取が難しいことも買取不可の業者が多い理由です。
クラシックレコードは高額で買取れるものがある程度固定化されているので、他のジャンルのレコードに比べると、ジャンル全体での買取相場は低い傾向にあります。
その中でも、特に買取価格が安くなるレコードにはいくつか特徴があります。
まず、状態が悪いレコードです。
盤が歪んでしまっていたりカビが生えていたり傷が付いていたりすると、正常に再生されないため買取価格はかなり下がってしまいます。
次に、モノラル盤レコードも買取価格が安くなりやすいです。
モノラル盤とは音源を収録する際に1つのマイクで収録されたレコードのことで、複数のマイクを使って収録しているステレオ盤に比べると立体感に欠けているため、同じタイトルであればステレオ盤よりも安くなってしまいます。
また、同じタイトルでも国内盤のレコードも安く買取られてしまうことが多いです。
オリジナル盤の場合は現地の生演奏を録音して作られていますが、国内盤の場合はダビングされたテープから作られているので、オリジナル盤と比べると音質が劣ってしまうためです。
ジャンル全体での買取相場は低い傾向にありますが、もちろんクラシックのレコードにも高額の査定となるものも多く存在します。
ここでは、セタガヤレコードセンターで買取させていただいたクラシックレコードから、高価買取となった一部リストをご紹介いたします。
では、高く買取ってもらえるクラシックレコードにはどんな特徴があるのでしょうか。
まず、丁寧に保管されているレコードは買取価格が高くなりやすいです。
丁寧に保管されていれば、レコードそのものの劣化が少なく音質にも問題がないということです。
レコードが歪まないようにきちんと立てて保管していたり、定期的にお手入れをして汚れないようにしていたりする場合は、かなり状態がよいので高く買取ってもらえる可能性があります。
クラシックレコードは、音質が重要視されていますが付属品が買取に影響しないわけではありません。
レコードのタイトルやキャッチコピーが書かれている帯や収録曲を解説している解説書がなければ、買取価格は下がってしまいます。
反対に、購入した際の付属品が全て揃っているクラシックレコードであれば高く買取ってもらえる場合が多い傾向があります。
高音質盤は、重量盤(通常より重いレコード)やリマスタリング、レコードカッティング技術など細部にこだわってより高音質になるようにされたレコードのことです。
クラシックレコードでは音質が重要視されるので、高音質盤のレコードは高く買取できることが多い傾向があります。
イギリス・フランス・ドイツなどヨーロッパで生産されたクラシックレコードのオリジナル盤も高く買取られることが多いです。
ただ、オリジナル盤の中でも高く買取られるのはステレオ盤のみで、モノラル盤の場合は買取価格が安くなってしまう傾向にあります。
今やクラシックレコードの音源はCDで聴けるようになりましたが、全てのレコードがCD化されているわけではありません。
CD化されておらずレコードでしか聞けない場合は、音源に価値があり希少性が高くなるため高額で買取できることが多い傾向があります。
例えば、Philips(オランダ)やドイツ・グラモフォン(ドイツ)などは、クラシックレコードの名門レーベルとされており人気がとても高いです。
そのため、名門レーベルから出されたオリジナル盤のレコードは、高く買取られるものが多いです。
なお、人気が高い名門レーベルのクラシックレコードでも、やはりモノラル盤は買取価格が安くなってしまうことが多く、高く売れるのはステレオ盤となります。(但しモノラル盤しか存在しないものは除きます)
クラシックレコードを買取ってもらう業者を選ぶ際には、次の5つをおさえるとよいです。
クラシックレコードの買取では専門的な知識が必要です。
レコードを専門的に買取っている業者でも、クラシックレコードに限っては買取を断っている場合もあります。
クラシックレコードを売るときはその業者がどんなジャンルを得意としているかチェックして、必ずクラシックに強い業者を選びましょう。
レコードに関する知識がないスタッフが査定した場合、高額なレコードを見逃してしまう恐れがあります。
特に、クラシックレコードの場合は同じタイトルでも、国内盤か輸入盤か、ステレオ盤かモノラル盤かによって買取価格が大きく異なりますし、楽団や演奏家によって価値も変わります。
必ず、クラシックを専門とする査定担当者がいる業者を選ぶようにしましょう。
国内の中古レコード市場に関する知識しかない場合、査定するクラシックレコードの中に海外市場で評価されているレコードが含まれていても見落とされてしまう恐れがあります。
クラシックレコードは世界中にコレクターがいて、日本と海外の市場で取引価格が異なるケースも多いので、できるだけ海外市場にも詳しい業者を選びましょう。
レコードの買取方法には、一般的に店頭に直接持っていく持ち込み買取と梱包して業者に送る宅配・郵送買取、自宅に来てもらう出張買取の3つがあります。
宅配買取や出張買取を依頼できない場合は、店頭に自分でレコードを運んで査定してもらわなくてはならず、遠方に住んでいる場合やレコードの枚数が多い場合は車がないと依頼ができません。
宅配買取や出張買取を依頼できれば、買取にかかる手間をかなり少なくでき、楽に買取を依頼できます。
業者を選ぶときには、宅配買取や出張買取を依頼できるかもチェックしておきましょう。
レコード買取業者は、買取ったレコードを再販売して利益を出しているため、販売経路を持っていないと高額で買取るのは難しいです。
逆にいえば、販売経路をしっかりと確保しているレコード買取業者は、高く買取ってもらえる可能性が高いといえるため、少しでも高額で売りたい場合には販売経路を持っている業者に依頼するとよいです。
世田谷に実店舗を構え、日本全国のレコード買取を対応しているセタガヤレコードセンターはオールジャンルでのレコード買取に対応しており、クラシックレコードの専門スタッフも在籍しています。
クラシックレコードはなかなか高く売ることが難しいですが、セタガヤレコードセンターはクラシックレコードに強く、海外にも独自の販売ルートを確保しているため、国内で需要が少ないレコードでも高価買取を実現しています。
セタガヤレコードセンターでは、店頭買取のほかにも郵送・宅配買取や出張買取も無料対応しているので、レコードの枚数が多い方や遠方に住んでいる方でも手間なくご負担なくご利用いただくことができます。
ぜひ、クラシックレコードの売却をご検討されている方はセタガヤレコードセンターにご相談ください。