お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / ピエール・フルニエ
・タイトル / ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
・型番 / 独DGG/138 755/赤ステレオジャケット/チューリップラベル/ラベル1時の方向にALLE~記載
■参考買取価格 / ¥7,000
ピエール・フルニエ(Pierre Fournier, 1906年6月24日 – 1986年1月8日)は、フランスのチェリストで、20世紀を代表する名演奏家の一人です。洗練された音色と気品あふれる演奏スタイルで知られ、「チェロの貴公子」とも称されました。
パリ音楽院で学び、若くして才能を認められたフルニエは、ソリストとして活躍するだけでなく、室内楽でも優れた演奏を残しました。特にアルトゥール・ルービンシュタインやシュナーベル、シゲティらとの共演は名高く、ドビュッシーやフランクの作品をはじめ、幅広いレパートリーを得意としました。
バッハの《無伴奏チェロ組曲》の演奏でも評価が高く、フランス的なエレガンスと深みのある音楽性を兼ね備えたその解釈は、今なお多くのファンに愛されています。
本日ご紹介のレコードは「ピエール・フルニエ / ドヴォルザーク:チェロ協奏曲」です。
チェロ界の貴公子ピエール・フルニエが残した名演の中でも、特に評価の高い1枚です。ドヴォルザークのチェロ協奏曲では、ジョージ・セル指揮ベルリン・フィルの精緻で隙のないサポートのもと、フルニエが持ち前の気品と優美な音色で、作品に込められた郷愁や憧憬を詩情豊かに表現しています。ともすれば情緒に流されやすいこの曲を、格調高く、かつ情熱的に昇華させている点が、本演奏の真価と言えるでしょう。
フルニエの芸術性に加え、セルとベルリン・フィルとの相性の良さもこの録音の大きな魅力のひとつです。精緻にコントロールされたアンサンブルと重厚かつ洗練されたオーケストラの響きは、独奏と理想的に溶け合い、作品本来の美しさを余すところなく引き出しています。
ドヴォルザークの協奏曲には数多くの名演がありますが、このフルニエ盤は、まさにその頂点にある「永遠の名盤」と言って過言ではありません。
本日ご紹介の盤は1961年にDeutsche Grammophonから発売されたドイツ盤LPです。後発盤LPM 18 755の独盤や、仏盤など複数ありますが、本盤はその中でも1番人気で中古市場の価格は高騰傾向です。
セタガヤレコードセンターでは、ピエール・フルニエ / ドヴォルザーク:チェロ協奏曲を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥7,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。