OP-80241/帯補充票付/赤盤/ライナー付
買取価格45,000円
ジャンル: ロック
子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)
※相場は変動しますので記載している買取価格は買取保証額ではございません。
世評が高くアルバムも4枚制作していたものの、大きな商業的成功は収められていなかったティラノサウルス・レックスが、1970年末にグループ名をT.レックスに短縮して心機一転リリースしたアルバムが『T.Rex』です。
日本では71年に東芝音工のオデオンから赤盤で発売されました。改名後の最初のシングルとなった”Ride The White Swan”が全英2位の大ヒットを記録して一躍スターダムへと駆け上がっていくことになる彼らですが、同シングルは『T.Rex』には収録されておらず、日本での本格的なブレイクは次作『Electric Warrior(電気の武者)』(オリコン・チャート19位を記録)を待たなければなりませんでした。また、人気が爆発した72年末には初めてのジャパン・ツアーも行われて好評を博すのですが、その来日に合わせてキューブ・レコードより早くもリイシュー盤(MW 2060)が発売されてしまっています。そんな背景もあって市場に出回った枚数も限られていたからなのか、こちらのオリジナル盤は帯とその裏の補充票、ライナーが揃った完品であれば相応の高額査定が期待できる一枚です。
日本でのT.レックス受容の変化が一目でわかるのが、帯に添えられた惹句でしょう。オリジナル盤では「英国ロック界の異端児二人組、T・レックス!」という、まだ海のものとも山のものともつかないような扱いをされていますが、72年の来日記念盤では「ビートルズは消え、T・レックスが浮かび上がる」という、かなり強気な推し文句が掲げられています。しかもタイトルまで『栄光のT・レックス』なんていう冠が付きましたから、わずか1年で驚くほど人気と認知度が上昇したことがわかります。