SJET-7980/初回緑帯付
買取価格40,000円
ジャンル: ロック
子ジャンル: ロック-60〜70年代(国内盤)
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ドアーズ(The Doors)のファースト・アルバムとなる本作は1967年に<エレクトラ>から米国、英国共に「モノ」「ステレオ」2形態で発売されました。日本では「ステレオ」だけの発売で、さらに日本盤は曲順が入れ替えられていて1曲目にシングル・ヒットした「ライト・マイ・ファイアー」となっている変則盤です。オルダス・ハスクリーの「知覚の扉」の一節を歌詞に織り込んだ「ブレイク・オン・スルー(トゥ・ザ・アザー・サイド)」で冒頭を飾るのがセレモニーというバンドの意志をやや踏みにじる?ものかも知れませんが、コレクター・アイテムとして人気の高い盤となっています。海外だけでなくここ日本でもこのアルバムの人気は長く続き、71年にオリジナル盤の曲と同じ並び順に戻されて2度目のLP発売がされ、また73年からは配給会社が変わり、ラベルも<エレクトラ>となった3度目のLP(これも人気盤です)が発売されています。以降77年、80年とコンスタントに再プレス盤が続き、近年になってもモノラルLPに対する要望があり2009年には米国、ヨーロッパで180グラム重量盤がLP発売されており、2021年にはヨーロッパでモノラルLP(180グラム)+EP付きの限定盤も発売されています。
レイ・マンザレクのオルガンがメロディーとリズムを兼任し、フラメンコ・ギタリストだったロビー・クリーガーがパッションに満ちたプレイを披露、そしてジャズ・ドラマーだったジョン・デンズモアの普通のブルース・ロックとは違うリズム・センスなど、単なるブルース・ロック・バンドとは呼べない個性を感じさせ、かつジム・モリソンのポエトリー・リーディングと歌の感覚を併せ持った歌声が一種独特のムードを醸し出している本作。この雰囲気をそのまま持ち込んだセカンド・アルバムと共に、このバンドの作品の中でも最も重要な作品と言えるのではないでしょうか。
本作は全米アルバム・チャートで2位を記録。シングル・カットされた「ハートに火をつけて」はシングル・チャート1位まで駆け上り、このバンドの人気を決定付けるものとなりました。