お世話になります。セタガヤレコードセンター、買取担当です。
さて、本日も最近買取させていただいたレコードの中から厳選して一枚をご紹介させていただきます。
・アーティスト / サルヴァトーレ・アッカルド他
・タイトル /ヴィヴァルディ/四季
・型番 / 蘭PHILIPS/デジタル 品番422 065-1
■参考買取価格 / ¥15,000
サルヴァトーレ・アッカルド(1941年生まれ)は、イタリア出身の世界的ヴァイオリニスト・指揮者です。13歳でパガニーニの《カプリース》全曲演奏を達成し、15歳でパガニーニ国際コンクールに優勝。超絶技巧と豊かな表現力で国際的に活躍し、パガニーニの協奏曲全曲や《24のカプリース》などの録音は名演として知られています。室内楽や指揮にも意欲的で、教育者としても若手育成に尽力。名器ストラディヴァリウスを用い、現代ヴァイオリン界の巨匠として高い評価を受けています。
本日ご紹介のレコードは「サルヴァトーレ・アッカルド他/ヴィヴァルディ/四季」です。
サルヴァトーレ・アッカルドによるヴィヴァルディ《四季》は、数多くの録音が存在する中でも特に印象深い一枚です。技巧をひけらかすのではなく、音楽の本質に迫ろうとする姿勢が随所に感じられ、特に通奏低音の多彩な表現には驚かされます。聞き流してしまえば気づかないような細やかなニュアンスが、音楽に深みと広がりを与えています。
アッカルドの解釈は斬新でありながら奇をてらうことはなく、ヴィヴァルディの内面に静かに踏み込んでいくような真摯さがあります。彼のバイオリンはツヤやかで美しく、全体のアンサンブルもまるで縦一列に並んだように中央に集まり、奥行きのある独特な音場を形成しています。それはまるでモノラル録音のような集中感を持ち、聴く者を音楽の核心へと導きます。
この演奏は、単なる好みを超えて「何を表現したいのか」を問いかけてくるような力を持っており、音楽とは言葉を超えて何かを伝える手段であることを、改めて実感させてくれます。
本日ご紹介の盤は1988年にDeccaから発売されたLP盤です。
たくさんの後発盤が出ていますが、本盤は再初期盤のため大変希少で中古市場の価格は高騰傾向です。
セタガヤレコードセンターでは、サルヴァトーレ・アッカルド他/ヴィヴァルディ/四季を買取強化中です。帯付き、状態良好で現在の参考買取価格は¥15,000とさせていただいております。
大切なコレクションをご処分の際はぜひセタガヤレコードセンターにお声掛けくださいませ。