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クラシックLPレコードの買取相場と高額買取になりやすい要素をプロ目線で解説

セタガヤレコードセンターのクラシックLP担当です!
弊社のクラシックLP買取リストのジャケット、ラベル写真を掲載したコラムを3回に亘ってご紹介させて頂きました。
お手持ちのレコードに掲載タイトルはございませんでしょうか?
是非お買取のご相談お待ちしております!

レコード買取価格表公開【全て画像付き】クラシック LP編 第1弾はこちら

さて、今回より買取リストを掲載させて頂きましたが、現在のクラシックレコード相場の傾向をザックリですがこちらでご紹介させて頂きます。

現在CD、交響曲やオペラですとDVDやブルーレイにクラシックファンの需要が移行しておりますが、それでもLPに拘りお聴きになられる方はまだまだいらっしゃいます。
ですが、全てのクラシックLPが十把一絡げにお値段が付くかというと、残念ながらその様には参りません。。。
特にオペラや声楽は初期の欧米のステレオ原盤(ステレオが無いタイトルはモノラル原盤)か、LP末期の作品以外はかなり厳しいお値段となっております(概ねの傾向です。勿論例外もございます。)

クラシックLPレコードは現在の傾向ですと、相場観としては完全に【二極化】していると見られます。
弊社も日本国内に店舗を構えておりますので、日本国内でプレスされましたLPが多く入って来ます。
しかし原盤が欧米にある作品の国内盤は、欧米原盤に比べ買取価格が大幅に下がってしまいます。
所謂2版以降の扱いとされてしまいます。

初版と2版以降は何が違うのか


帯無しが独盤初出。帯ありが国内盤。非常にそっくりな見た目ですが、国内盤はお買取かなりお安くなります。。。


現在クラシックをLPで求められる方の傾向として、とにかく音に拘ります。
初版と2版以降では全く音が違いますし、もっと言えば各国の初版もそれぞれ音が異なります。ですので
録音された各会社の原盤をお求めになられる=高価で取引されている状況となっております。

初版と2版以降の違いでまず挙げられるのはレコードの材質です。
例えば英国HMVのASD3桁等の作品が現在も安定して高値で取引されているのですが、需要がありますので数回に渡って復刻もされております。
初期のステレオ白金ラベル期と、デジタル録音直前期の同じタイトルを比べてもレコード盤の重量が全く異なり、復刻されるに連れどんどん軽くなっております。
このレコード盤の重さは音に対して大きく影響を及ぼします。

また何故欧米に原盤が存在するタイトルの日本盤が2版扱いされるのか。
それは、日本盤の多くがマスターテープからのカッティングではなく、ダビングされたテープからのカッティングとなるため原盤の音からはどうしても遠くなってしまいます。
原盤のカッティングエンジニアは録音現場に立ち合ってからカッティングしておりますが、日本を含む各国のカッティングエンジニアは現場の音ではなく、ダビングされたテープからカッティングするので音が全く変わってしまいます。
勿論上記の理由は日本で録音されたレコードには当てはまりません。あくまで海外に原盤があるレコードに対してとなります。

上記が何故欧米原盤が重宝されるのかという理由です。

・高価買取になりやすいクラシックLP3つの要素

クラシックLPの高価買取対象となりやすいタイトルとして、3つの要素が挙げられると思います。

1) 音源の稀少性

半世紀以上前の音源がCD復刻等で近年多く販売されておりますが、一部復刻はマスターテープも劣化してしまった、あるいは紛失のためLPから起こした作品もあるようです。ですがやはり音質的には厳しい作品もあるため、原盤であるLPを求める方もいらっしゃいます。
稀少な原盤は高価なタイトルも多く存在します。
ほんの一例ですが、通称【ウラニアのエロイカ】米URANIAのフルトヴェングラーによるベートーヴェン/交響曲第3番

弊社でも入荷は10年で1度だけ。残念ながらジャケットも相応の傷みがございましたが。。。
このURANIAのフルトヴェングラーによるエロイカですが、フルトヴェングラーの訴えにより発売が中止となったためかなりプレス枚数が少なく、幻の音源となっております。

2) オーディオファン垂涎の優秀録音作品

仏OCORAのカメルーンのオペラ原盤は白枠ジャケットが初版(2種類あり)で黒枠ジャケットが2版以降となります。

音源の稀少性で高価となるタイトルとは別に、オーディオファンが求めるオーディオファイルが挙げられます。
弊社コラムでも【優秀録音の世界】連載しておりますが、まさに優秀な録音と言われているLPは人気タイトルが多くなっております。
今回掲載させて頂きました買取リストの半分近くをバッハの無伴奏が占めておりますが、オーディオ・ファン定番のオーディオ・チェック用レコード、所謂リファレンスディスクとしてポピュラーな存在です。
また、ステレオ録音が存在する作品はモノラル録音盤に比べステレオ録音盤が買取価格面で優遇されます。
このJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ、または無伴奏チェロ組曲全曲以外にも、交響曲や管弦楽、声楽や現代音楽やワールドミュージックまで、クラシックに限らない幅広いLPが優秀録音の音源ソースとして存在します。
現在コラムを連載中ですので、よろしければ御覧ください。
優秀録音の世界 – 第1回はこちら

3) LP末期の作品


バーンスタインのマーラー/交響曲全集の中でも第6番は89年作ということで非常に稀少!

82~83年頃にCDが登場すると年を重ねる毎にLPの生産タイトルが減少、80年代後期から90年代に入る辺りになるとCDは出るがLPは出ない、または出ても少数プレスといったタイトルが出てきます。
これはクラシックだけでなく、歌謡曲やロック等にも当てはまりますが、90年に近くなるにつれ稀少性が高くなるタイトルが多く存在します。
上記3点のどれか、またはいくつかの要素を満たしているタイトルが高価買取となりやすい傾向となっております。

ザックリと言いましたが、かなり長くなってしまいました。申し訳ございません。。。
クラシックLPレコードといえども、多種多様となっており、同じ作曲者、演奏者、楽曲でもそれぞれお値段が異なります。
しっかりとプロの視点で丁寧にご査定&ご説明させて頂きます!お買取の際は、是非お電話やメール等でご連絡ください!