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【雑記第12回】Blue Note日本盤はじめて物語 – 中編

前編より

さて、前回はBlue Noteの日本盤がプレス/リリースされるまでのお話でしたが、その中で1つの大きなトピックがありました。1966年のLiberty社によるBlue Noteの買収です。そこで動いたのが既にLiberty社と取引のあった東芝音工です。しかしまだ日本盤のプレスの許諾は下りず、まずは直輸入盤という形で取引を開始します。本国Blue Noteからレコードを直接輸入し、そこに帯とインサートを付けて日本での販売を始めます。ですので直輸入盤は全てLiberty社以降のプレスです。でもたまーにNew Yorkラベルの物も出てきますので、それは倉庫にあった在庫か余ったラベルを使用したプレスという事になるでしょう。ちなみにステレオ盤が2,200円、モノ盤が2,000円だったそうです。ステレオの方が高かったんですね。

こちらはMONO盤。帯には”¥2,000”とあります。

こちらはSTEREO盤。”¥2,200”。帯のデザインの違いについては後編で。

そして1969年、東芝音工より、最初の日本プレスが3タイトル発売されました。こちらは前半にある通り。

Liberty社は引き続きBlue Noteと交渉します。「うーん、じゃあちょっとだけね」というLiberty社様からのお返事をいただき、念願の”世界初”のアメリカ国外での1500番台のプレス/リリースが、1970年10月から3か月に渡り、計16タイトルで発表されることになりました。

ラインナップは以下です。

NR-8830 Miles Davis / Volume 1
NR-8831 Miles Davis / Volume 2
NR-8832 Bud Powell / The Amazing Bud Powell, Volume 1
NR-8833 The Jazz Messengers / At The Cafe Bohemia Volume 1
NR-8834 The Jazz Messengers / At The Cafe Bohemia Volume 2
NR-8835 Milt Jackson / Milt Jackson
NR-8836 Thelonious Monk / Genius Of Modern Music Volume 1
NR-8837 Horace Silver And The Jazz Messengers / Horace Silver And The Jazz Messengers
NR-8838 Art Blakey Quintet / A Night At Birdland, Volume 1
NR-8839 Art Blakey Quintet / A Night At Birdland Volume 2
NR-8840 Sonny Rollins / Sonny Rollins Volume 1
NR-8841 Sonny Rollins / Sonny Rollins Volume 2
NR-8842 Paul Chambers Quartet / Bass On Top
NR-8843 Sonny Rollins / A Night At The “Village Vanguard”
NR-8844 The Amazing Bud Powell / The Scene Changes, Vol. 5
NR-8845 Lee Morgan / Candy

日本盤Blue NoteのNRシリーズの中で発売された”Art Blakey Quintet / A Night At Birdland, Volume 1”

いかがでしょうか。
大御所揃いですね。意外にもJohn Coltraneの”Blue Train”はないんですねーとかSonny Clarkの”Cool Struttin’”はーとかCannonball Adderleyの”Somethin’ Else”はどうしたのさとか、やたら”Vol.1”とか”Vol.2”とか多いっすねーとかいろいろなご意見はありつつ、まずは”世界初”の日本盤Blue Note1500番台のリリース悲願達成です。おめでとう!そしてありがとうございます東芝音工!万歳!

後編へ続く