レコードのジャケットに写っている場所へGoogleマップを使ってお手軽に行ってみよう!というコロナ禍においてのお手軽旅行、ジャズ・レコード聖地巡礼シリーズっていう思い付き企画の第2回をやっていきたいと思います。宜しくお願いいたします。
●アルバム Zoot Sims / The Modern Art of Zoot Sims
1940年代から活躍するアメリカのサックス奏者Zoot Simsの1956年にDawnからリリースされた“The Modern Art of Zoot Sims”です。この期の盟友であるトロンボーン奏者のBob Brookmyerとの2管で、名脇役的ピアニストであるJohn Williams等によるリズム・セクション。“Down At The Loft”のようにスウィングするハードバップかを中心に、“Ghost Of A Chance”のような深いトーンのスタンダード・バラードなどを収録した人気作となっています。
●聖地 ニューヨーク近代美術館MoMA 彫刻庭園
アルバムのタイトルが“The Modern Art of Zoot Sims”ですからね、撮影場所は、ずばりのニューヨーク近代美術館、The Museum of Modern Artです。1929年に開館された「ザ・モダン」と呼ばれるモダンアートの殿堂。そのMoMAの中庭にあたるのが、建築家フィリップ・ジョンソンによって設計され、1953年に完成となった正式名称「アビー・アルドリッチ・ロックフェラー彫刻庭園」。通称「彫刻庭園」が今回の聖地です。早速行ってみたいと思います(Googleマップで)。
皆さん思い思いに過ごしていらっしゃいます。椅子これひょっとして全部ダイヤモンドチェアですか?さすがに復刻なことはない気もしますが…何脚あるんでしょう(お値段)。
(ちなみにダイヤモンドチェアのデザイナー、ハリー・ベルトイアでもう1つレコジャケ聖地巡礼ネタを思いつきました!ヒントはYusef Lateefです。これはまたの機会で)
そして撮影場所はこちらになります。噴水のある池を渡る小さな橋。
座り込むZoot Sims。背景の2本の木もばっちりです。でも後ろの彫刻なくない?ほんとにここ?もう一個橋あったりしない?
と、少し心許なかったのでMoMAのオフィシャル・サイトを調べたところ、Zootの背後にあるこの彫刻が写った古い写真がありました。それがこちらです。お借りいたします。
写真中央より右の場所。もう、間違いなくここですね。ちなみ写真に自動車が複数台写ってますが、以前はここが駐車スペースだった…とかではなく、庭園に自動車を展示しての「自動車だって言ってみれば現代の彫刻でしょうが」という現代美術館らしい企画の模様。
では、今回の聖地には以下のリンクからGoogleマップでどうぞ!↓
以上、第2回のGoogleマップ聖地巡礼でした。
ちなみにGoogleマップ聖地巡礼シリーズの過去作の記事はこちら
お付き合いいただきありがとうございました。