レコードのジャケットに写っている場所へGoogleマップを使ってお手軽に行ってみよう!というコロナ禍においてのお手軽旅行、ジャズ・レコード聖地巡礼シリーズっていう思い付き企画ではあったのですが、なかなか好評の第3回をやっていきたいと思います。宜しくお願いいたします。
●アルバム The Horace Silver Quintet / The Tokyo Blues
1962年に来日を果たしたアメリカのピアニストHorace Silverが、その日本をテーマとして制作した63年作“Tokyo Blues”。楽曲名も“Too Much Sake”(ドラマーの白木秀男氏がお酒を飲み過ぎたエピソードから採られたという)、“Sayanora Blues”、“The Tokyo Blues”、“Ah! So”(あ!そう!)と、日本での印象を語り、取り上げたスタンダードも“Cherry Blossom”と日本尽くしの1枚。Junior CookとBlue Mitchellの2管フロントで、マイナー・ブルースのイントロからラテン・リズムへと展開するファンキー・ジャズ“Sayanora Blues”などを収録するアルバムです。
●聖地 ニューヨーク・ブルックリン植物園 日本庭園
ニューヨークにある日本庭園で撮影されたこと、ジャケットに写る女性の一人が、出光興産の創業者の息女であり、映像作家の出光真子氏であることはよく語られますが、ではどこの日本庭園かとの記載は見つかりませんでした。
ですので、ニューヨークに幾つかある日本庭園に(Googleマップで)行って、園内をくまなく探してその場所を特定してみました。
ジャケットの左上に橋の欄干が見えます。さらにその上にちょっと見逃しがちなのですが鳥居が奥に見えます。
橋、鳥居、そして橋があるということで池、この3つで調べてみました。
早速ですが、聖地となる場所は「Brooklyn Botanic Garden – ブルックリン植物園」内にある「Japanese Hill-and-Pond Garden – 日本庭園」のこの位置になるかと思います。
ちょっと引きの画像なのですが、写真中央に橋と鳥居が見えます。欄干の模様も同じですね。寄ってみます。
鳥居もしっかり見えてきました。
では、この位置から橋げたの方に向かって目線を下におろすと…。
はいこの位置。ここに見える橋の袂の岩の上に座ってHorace Silverの”Tokyo Blues”は撮影されたのでした。
Brooklyn Botanic Gardenのオフィシャル・サイトにもっと分かりやすい写真がありましたので下にお借りします。間違いなくここですね。
春には桜まつり、秋には紅葉狩り、また菖蒲なども見られる日本らしい自然や、橋や鳥居、小さな神社や灯篭などもある本格的な日本庭園となっており、人気のスポットだそう。
では今回の聖地は下のGoogleマップのリンクからどうぞ↓
以上、第3回のGoogleマップ聖地巡礼でした。
ちなみにGoogleマップ聖地巡礼シリーズの過去作の記事はこちら
① Don Cherry / Don Cherry
② Zoot Sims / The Modern Art of Zoot Sims
お付き合いいただきありがとうございました。