12月のレコード買取からの紹介となります
今回紹介するのは
HORACE PARLAN – UP & DOWN(米BLUE NOTE 1963年)となります。
ホレス・パーランという人は幼少期に病気を患い、その影響で左手が不自由になり、結果、独特のピアノ演奏で人気ピアニストとなった、少し変わった実力派ジャズ・ピアニストです。
キャリア初期で、1番有名な作品はチャーリー・ミンガスの作品に参加したミンガス・アー・ウム (1959年)やブルース・アンド・ルーツ(1960年)となります。
(ちなみにどちらも名盤です)
ミンガス・アー・ウム
ブルース・アンド・ルーツ
ブルース・アンド・ルーツを出した同年、名門BLUE NOTEから待望のリーダーアルバムを立て続けに連発します。今回紹介する“UP & DOWN”はBLUE NOTEからの怒涛のリリースラッシュにおけるラスト・アルバムとなります。ちなみにホレス・パーランはその後1973年にはアメリカ合衆国を去ってデンマークに渡り、それからはコペンハーゲンに定住しています。
BLUE NOTEでのリーダー作はこちら
「ムーヴィン・アンド・グルーヴィン』(1960年、BLUE NOTE)
「アス・スリー」(1960年、BLUE NOTE)
「スピーキン・マイ・ピース」(1960年、BLUE NOTE)
「ヘディン・サウス」 (1960年、BLUE NOTE)
「オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント」 (1961年、BLUE NOTE)
「アップ・アンド・ダウン」(1961年、BLUE NOTE)
タイトル数をみて、おわかりのとおり、この時期ブルーノートのオーナー、アルフレッド ライオンはホレス パーランの才能を非常に買っていたようです。
今回紹介するレコードは、そんなアルフレッド ライオンの押しメン、HORACE PARLANによる“UP&DOWN”、なんと米BLUE NOTEオリジナル盤となります。
ジャケットはコーティング仕様、裏の住所も問題ありません。
ラベルも両面NEW YORK、もちろんVAN GELDER刻印あり、です。
買取価格は(状態にもよりますが)数千円くらいになります。
ブルーノートのオリジナル盤のレコードは過去20年以上高値のまま、売り買いされていますしネットで検索すれば、ある程度相場もわかります。
ただ何十年とレコードを触ってきた身として感じるのは、実際触ってみると同じレコードは1枚たりとも存在しない、ということです。
長年の経験で「もう1歩踏み込んだ査定ができる」そこが弊社の強みとなります。
ジャズのレコードの買取ならセタガヤレコードをよろしくお願いいたします。