この度も大切なレコードをセタガヤレコードセンターへお送り頂き誠にありがとうございます。今日はたくさんのレコードを査定させて頂いている中で、査定のABC、初心に帰らせてくれたアルバムをご紹介。
言わずと知れたキング・オブ・ポップ=マイケル・ジャクソンを筆頭に、ジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロンによる兄弟グループ、ジャクソン5が1970年にデトロイトの名門ソウル・レーベルMotownからリリースしたセカンド・アルバム『ABC』。アルバム・タイトルとなった曲「ABC」は、ビートルズの「Let It Be」を抜いてビルボード・ホット100チャートで1位を獲得、アルバムも全米チャートで4位を記録した爆発的に売れたモンスター盤です。
これだけ売れたアルバムになると、とても一つのプレス工場だと生産が間に合わなかったのではないでしょうか。なので同じ1970年のリリースといっても種類がいろいろあって査定をしていても実に面白いのです。
本日査定させて頂いたものはラベルの品番の表記が「S-709」となっているもの。こちらももちろん1970年にリリースされているUSのオリジナル盤と呼んでよい“1つ“ですが、ラベルの表記一つとってみても先述したとおり、文字の配置やサイズなどよくよく見ると本当にいろいろな種類があります。以下いくつかご紹介。
他にも、ジャケ裏にコピーライトのクレジットや“Printed in U.S.A”の表記、マトリックスに、シカゴのマスタリング・エンジニアRandy Klingを意味する「RfK」刻印の入ったもの、入っていないものなど多種多様です。
ここまでヒットしたアルバムだとジャケットの印刷も微調整も何度も行っていたようですね。ちょっとした違いに気づくだけでひょっとしたら他の人が持っているものとは違う珍しいレコードを見つけることができるかもしれませんね。
ちなみにもれなく日本盤のEPもリリースされており、以前、査定させていただいたものをいつくかご紹介します!
ABCからXYZまで!!査定も隅から隅まで丁寧に吟味して行う担当者が在籍するセタガヤレコードセンターにレコードをぜひお送りください。