今月もお客様から素晴らしいコレクションをお譲り頂きました。
今月弊社にて買取されたコレクションから
クラシック買取担当である私が厳選してご紹介させて頂きます。
目次
50歳という若さで亡くなったカナダのピアニスト。
初期のグールド音源では非常に珍しいオルガン演奏。
ステレオ初出は、CBS表記なしの米コロンビア6EYES盤。
モノラル盤は残念ながら買取価格がお安めになってしまいます。
また余談ですが輸入盤、特に初期の米国盤は、
スリーブスレやプレスミスの無いキレイなレコードは非常に珍しく、
高価買取のポイントとなっております。
デトロイト交響楽団を世界レベルへと引き上げたフランスの指揮者ポール・パレー。
米MERCURYより、キャリア絶頂期のデトロイト時代57年に録音された1枚。
ステレオ初出はジャケット上部にHIFI-STEREOとMERCURY LIVING PRESENCE
裏がカラーになっているジャケットがオリジナル。
白黒は後発となります。
ドイツの名門オペラハウスであるバトロイト祝祭劇場での素晴らしいライブ録音1966年。
曲は9面まで、10面にはリハーサルが収録されているという面白い仕様となっております。
オーディオ評論家である長岡鉄男氏もチョイスした1枚。
初出はチューリップ、MADE IN GERMANYラベルとなっております。
特別珍しい1枚ではございませんが、独盤初出は現在でも人気となっております。
イタリアのヴァイオリンの名手であり、パガニーニの再来とまで呼ばれた
サルヴァトーレ・アッカルドが、友人達と共に組んだオリジナル編成で臨んだロッシーニの弦楽ソナタ集。
録音は1978年。
恐ろしい値段で取引されることもある、ギガレアオーディオファイル。
初出はオランダプレス、赤に白文字ラベルとなっております。
ハンガリー出身のヴァイオリニストであるジェルジ・テレベシ。
彼がギターの名手、ソーニャ・プルンバウアーと共に収録したパガニーニによる
ヴァイオリンとギターの音楽集。
クラシックギターとヴァイオリンの素晴らしいコンビネーションが絶品のこの作品は、
独TELEFUNKENより1974年から76年にかけて3枚完結でリリース。
3枚セットでの入荷はなかなかございません。
当時最先端だった35mmテープを駆使した優秀録音盤が多いことで知られる米EVERESTより。
フィンランドの作曲家でありピアニストでもあるマルチプレイヤーのハンニカイネン指揮による
シベリウスのヴァイオリン協奏曲と交響詩タピオラを収録。
ソリストはロシア出身、米国で活躍したヴァイオリニストのスピヴァコフスキー。
米盤初出はそこまで値が張る1枚ではございませんが、キレイな状態での入荷は珍しい1枚です。
また、お値段は安くなってしまいますが、国内盤もございます。
名門独グラモフォン傘下の古楽専門レーベルARCHIVより。
オーディオファイルの花形であるバッハの無伴奏。
前回のコラムで掲載しましたマタイ受難曲と共にARCHIVの定番タイトルとなっており
再発も数回されております。
演奏者は数多くの室内楽を手掛けたチェロの貴公子ピエール・フルニエ。
初出は箱ではなくシングルジャケットの3枚セット、赤ステレオ、ラベルの12時の位置にステレオロゴ
ALLE HERSTELLER記載となっており非常にレア。
今回掲載の写真は直輸入の再発盤ボックスです。
20世紀前半を代表するドイツの指揮者フルトヴェングラー。
現在でも放送録音や海賊録音等のCDリリースがあり、現在でも熱狂的に支持されております。
こちら英HMVより1954年に発表されたベートーヴェンの交響曲第5番「運命」
録音は1954年、世界屈指の音の良さで知られるウィーンのムジークフェラインザール。
初出は独盤、英盤、1年遅れで米国盤がリリースされております。
今回掲載しました英HMV盤は、初出はラベルに金文字、溝あり、フラットエッジとなっております。
時期が時期なので、モノラルの初出は非常に高価。
ちなみにジャケットデザインがそっくりな国内ANGEL盤もございます。
イタリアはミラノ出身の指揮者アバド。
オケもウィーン、シカゴ、ベルリン・フィルを渡り歩き、1976年より12年の歳月をかけて録音されたマーラーの交響曲全集。
その録音時期の長さでも分かる通り、グラモフォンにとってもかなり大掛かりなプロジェクトでした。
壮年期のアバドによる明晰なタクト捌きはその溌剌とした音源からも明らかで、
中でもCD需要へと移行していた1988年に発売されたデジタル録音期のこちらはLPでの入手は困難。
美品は高値買取となるケースも。
こちらに限らず全てではございませんが、ジャケット裏にバーコードがあるタイトルは
CD生産期に発表されたLPである事が多いため生産数が少なく、激レアタイトルであることも。
特に1989年前後の発売タイトルが最も稀少であることが多くなっております。
サン=サーンスの中で最もポピュラーな動物の謝肉祭を
クレーメル、アルゲリッチ、フレイレ、マイスキーら錚々たるメンツが顔を揃え録音された本作。
通常はオーケストラで演奏される本作は、室内楽版として収録。
本作のリリースもCD移行期のデジタル録音1988年。
こちらもジャケット裏にバーコードがございます。
オランダプレスのLPは市場でも高値で取引される激レアアイテム。
写真掲載の国内盤も、オランダ盤程ではございませんが、美品なら高価買取となるケースも。
セタガヤレコードセンターはクラシックLPも引き続き買取強化中です!
この機会に是非貴重なコレクションをお譲りください!