コロナの影響は中古レコード業界にも大きな影響を与えています。
2020年上半期、レコード中古市場では例年とは異なる動きが多く見受けられました。
まだまだコロナ渦の出口は見えない中、2020年後半の中古レコード市況はどうなっていくのでしょうか。
レコードの買取金額を考える上で、まずは市場で中古レコード販売数がどのような動きを見せているのかを確認していく必要があります。
買取価格というのは市場価格の変動によって大きく変わっていくからです。
ここでは、データなどを見ながら考えていきたいと思います。
国内オークションの落札データを参照し、レコードの出品数や落札数をまとめると見えてくることがたくさんありました。
2020年の上半期での大きなトピックはやはり「緊急事態宣言期間中の市場の変化」でした。
まずは国内オークションでのレコードの流通件数を見てみましょう。
※このページのデータは独自の集計であり正確な件数や金額とは異なる可能性がございます。あくまでも目安としてのデータであることをご了承ください。
オークション “レコード” カテゴリ落札件数目安
※参照ヤフーオークション
1月から少しずつ増えてきた国内のレコード流通枚数ですが、5月にピークを迎えています。
理由の一つには、緊急事態宣言期間中の営業自粛の影響で、店舗販売をメインで行っていたレコード店が営業できず通販に切り替えた結果とも言えるかもしれません。
また個人コレクターがお金を作る為に自分のコレクションを切り崩したり、ステイホームの影響で暇ができたコレクターなどで断捨離をする人が増えたというのもこの数字に影響しているようです。
この数字は、出品する人も増えたと同時に購入する人も増えたということを表しています。
レコードという「家で楽しむエンターテイメント」が、ステイホームの風潮にハマったという見方もできるかもしれません。
2020年5月で14万件を越えた出品件数も、6月からは減少傾向にあります。
このまま1月の10万件程度に落ち着くか更にもう一度盛り返すかは、コロナも含め今後の私たちの生活がどう変化していくかによって変わってくるのかもしれません。
次に中古レコードの平均落札額を見てみましょう。
流通枚数が増えた影響からか若干供給過多になったことが見受けられ、4月以降の平均落札額が下がっています。
これは中古レコード全体の価格が下がった、というよりも普段市場に出ない安価なレコードも多数出品された影響が考えられます。
レコードというカテゴリ全体で見ると、希少価値が高く高額取引がされるレコードというのは非常に限られており、やはり流通数が増えるとなると必然的に「安価なレコード」が市場に多く出回るのは致し方ないことかもしれません。
実際に、数十万を越える高額落札になったレコードも非常に多く見受けられましたが、安価なレコードが多すぎて平均落札額が下がったと考えると納得できます。
次に国内オークションのレコードの総落札額を見てみましょう。
おおよその金額ではあるのですが、こちらも5月にピークを迎えて6月に下がるという形になっています。
平均落札額で多少下がったとしても、やはりそれを補って余りあるほどの数が流通したということもあり、やはり総額としても大きく5月に増える結果となりました。
現実としてはこの緊急事態宣言期間中は店舗営業の自粛もあった為、中古レコード店には厳しい状況でした。
この数字を見て中古レコード市場そのものがこの数ヶ月で潤ったという判断は出来ませんが、少なくともインターネット販売の側面だけで見ると中古レコードの販売が伸びているというのは間違いないでしょう。
ここで考えたい点として、市場へ流れたレコード、つまり販売店側から購入者側へと渡ったレコードが増えたということは、販売店の在庫は減ったということになるのでしょうか。
こちらはGoogleのキーワードプランナーを利用し「レコード買取」というキーワードの検索ボリュームを表にしたものです。
一目見て、5月の検索数が伸びていることが分かります。
つまり5月はレコードを売りたい、買取してほしい、査定してほしい、というお客様が多かったということになります。
当店でも多くのお客様からご依頼を頂いておりました。
ここまでのデータで分かることは、「レコードを売りたい人」も「レコードを買いたい人」も5月をピークに非常に増えたということです。
販売需要、買取需要、共に増えたことで、市場に多くの中古レコードが出たということが言えるのではないでしょうか。
中古レコードの需要が5月にピークを迎えましたが、6月からこの記事を書いている7月の段階まででは少しずつ下がっていっています。
ステイホーム期間が終了すればゆるやかに下がっていくのは当然ですが、今後の見通しは誰にも出来ません。
今回は国内市場だけで解説しましたが、コロナでのステイホームはもちろん全世界的なものである為、海外市場でも同じような傾向が見受けられます。
このまま市場の盛り上がりが収束し、買取価格が下がっていってしまうのでしょうか。
それとも今後市場価格が更に上がり、買取価格も上がっていくのでしょうか。
答えはまだわかりませんが、一つだけ断言できることがあります。
それは今なら確実に「高額買取」となるということです。
当店では海外市場の相場に合わせた「今」の最高相場に合わせた買取価格をご提示しております。
更に、近年のアジア需要にも対応した豊富な販売コネクションを世界各国に持っていることから、一つの市場データにこだわらず買取価格を設定することが可能です。
そして買取方法は「郵送/宅配買取」「出張買取」「店頭買取」の3つがあり、お客様のご都合に合わせてお選びいただいております。出張費や手数料、宅配便の送料など、全てサービスを査定無料でお客様のご負担なしで行なっております。
無料電話やメールでの無料査定も行なっております。
お手元にあるレコード、今いくらなのかな?と疑問に思ったらぜひお気軽にお問い合わせください。
当店の査定担当が参考額と共に、各ジャンルの相場事情などを誠心誠意ご説明させて頂きます。
ここまでデータを元に2020年上半期の中古レコード市場の動きを紐解いていきましたが、ここから下半期はどうなっていくのでしょうか。
コロナの影響で世界が混乱している今、答えは誰にもわかりません。
需要と供給のバランスが崩れれば、当然ですがレコードの価格は下がってしまいます。
そしてなにかのきっかけで価格が急騰するレコードも珍しくありません。
ただ一つ言えるのは、その瞬間の相場をしっかり見極めることが大切ということなのかもしれません。