レコードの盤面に傷がつくと、再生した時にプツプツとしたノイズ音が発生したり、針がジャンプして一部分を再生せずに次に進んでしまったり、その先に針が進まずに同じ部分を延々と再生したりする針飛びの原因となり、レコードを正常に楽しむことができなくなってしまいます。
オークションや海外通販などで中古レコードを購入した場合、レコードの盤面を確認することができないため、せっかく購入したのにレコード盤に傷が付いていた、という悲しいケースも無きにしも非ず。または傷を承知で、貴重なレア盤を安価で購入するというケースもあるでしょう。傷さえ直せたら、ちゃんと聴けるのに!とお困りの方、レコードについた傷の直し方を調べてみましょう。
レコードは、ビニール製の盤面にV字型の溝を堀り込み、その溝の形状で音の情報を記録します。レコードプレーヤーの針が、レコード盤の溝に沿って反時計回りに回転しながら、溝に刻まれた音の情報を振動として拾います。その振動をスピーカーが大きく再生して音楽をたのしむことができるという仕組みです。
レコードの溝をミクロスコープで見てみると、溝の奥に左右に波打つような形状が刻まれています。そのさまざまな形状が様々な音を記録しています。
レコードが針飛びをしてしまう原因は、レコードの表面に近い、溝のはじまり部分が傷ついて、毛羽だってしまっているために、音の情報が刻まれている奥の部分に針が届かない為、音の情報を拾えない状態なのです。
レコードについた傷を直すには?
注)以下の方法は一般的な方法として記載していますが、修復を保障するものではなく、実際に作業をする際はすべて自己責任で行っていただくようお願い致します。
まず、用意するものは以下のものです。
ミクロスコープは50倍程度のものが使いやすいでしょう。デスクライトは白熱灯など熱を発するものは避けた方が良いでしょう。
1.レコードをゆっくりと再生して、針飛び箇所を特定する
2.針飛び箇所に、付箋などで印をつける
3.デスクライトをセットした机上で、ミクロスコープで傷をチェックする
4.針飛び部分を、爪楊枝で反時計回りにやさしく数回なぞる
5.ひっかかりを感じる箇所を、念入りに反時計回りにやさしく数回なぞる
6.再生してみる
大抵は、このような手順で針飛び箇所の傷は修復できるようです。作業のポイントは、「やさしくなぞる」こと。あまり溝奥深くをゴリゴリとこすってしまうと、大事な音の情報がきざまれている部分を損ねてしまうおそれがあります。見た目の傷は消えませんが、針飛びの原因は解消されるでしょう。
・傷があったり歪んでいるなど、壊れているものや正常に作動しないもの
・埃やカビなど汚れが多いもの、臭いが強いもの
などは買取価格をつけることが難しい場合があります。レコードは音楽を聴くものですので、聴けないものにはそもそも値がつきません。傷があると、レコードプレーヤーの針が飛んで正常に再生ができません。また歪んでいるとレコードが正常に回転せず、これまた正常に再生できません。少しの汚れや臭いは、買取店できれいにしてくれることがほとんどです。コンディションの良いものは、査定での高評価につながりますので日々の取り扱いは大事です。
レコードの傷の原因は、レコード自体を落としてしまったり、レコードの上に何かを落としてしまったなど。レコードはすぐに傷がついてしまいますので、取り扱いには十分に注意しましょう。また、傷がついたレコードは、自分で楽しむ場合には修復をオススメしますが、傷を直したからといって、レコードの価値が戻るわけではありません。買取をしてもらう場合は、下手にお手入れをしてさらにレコードをダメにしてしまわないように、現状のままレコード買取専門店に相談するのがよいでしょう。
いかがでしたか。身近な道具でレコードの針飛びを解消できる方法、ぜひ試してみたいですね。レコードはとてもデリケートなもの。長く楽しむためにも、取り扱いには十分に注意しましょう。いつか手放したいと思ったときも、コンディションのよいレコードは高く買い取ってもらえる可能性が高まります。
セタガヤレコードセンター傷のついたレコードでも買い取れる可能性があります。
まずはお気軽にご相談ください。